随筆 不撓不屈で咲け 勝利の花 さあ4月だ 勇んで躍り出よう!

2013年3月31日(日)更新:3
【随筆 我らの勝利の大道〈101〉 春爛漫 金の舞】
●君よ立て
  仏法勝負の
   信仰で
  この青春を
   いざ 勝ちまくれ

●「なにごとも不可能事(じ)と思いなすな、/欲すれば即ち成る、というからだ」
 どうか、“青年の魂”ともいうべき旺盛なるチャレンジ精神、不屈の開拓精神を燃え上がらせて、朗らかに前進していただきたい
      ◇
《真実は必ず勝つ!》
●戸田先生は、私に「最後は勝つ。金は金だ。いくら泥にまみれさせようとも、その輝きは失せるものか。真実は必ず明らかになる」と、厳然と語ってくださった。
●「絶えずくりかえして戦いとられ、来る日も来る日も新しく戦いとらなければならない」とは、ドイツの作家ヘッセが、平和への闘争を述べた言葉だ。
 人間の平等と尊厳を踏みにじる悪を放置すれば、民衆は不幸に陥ってしまう。だからこそ、断じて油断せずに堂々と真実を訴えていく以外にない。
 私は約四年半の法廷闘争で無罪を勝ち取り、満天下に身の潔白を証明した。
 人生には正念場がある。そこで一歩も退かず、戦い切った人が勝利者となる。あと一歩、もう一押しと追撃し抜いた人が、最後の栄冠を得るのだ。その究極の力が、正しき信仰である。 また今、「追撃の手をゆるめるな!」との恩師の遺訓を忘れず、教宣部の皆様方をはじめ、若き創価班・牙城会の友らが、敢然と我らの正義城を守り抜いてくれている。深く感謝したい。
      ◇
●昭和五十年の「伸一会」の結成に臨んで、私は訴えた。
 ――俺たちがいれば、学会は大丈夫だ。微動だにしないと胸を張っていえるよう、成長してほしい、と。

《冬を耐え再び桜が》
●「厳寒の冬を耐えて、また、あの桜が咲いたな」
●「大作、冬は必ず春になるんだよ」
●長く厳しい冬を耐え忍んだ「陰徳」ありて、春の桜はひときわ美しく、凛然と「陽報」の花を咲かせる。
●「内薫」とは、己心に具わる仏性が妙法への信行の陰徳によって開き現され、自身の生命全体を内から薫陶・浄化することである。
 また、その仏性が、外から護り助ける働きをもたらして、陽報を現していくことが、「外護」である。
 御書には「かく(隠)れたる事のあら(顕)はれたる徳となり候なり」(1171ページ)とも記されている。
 冬の如き試練や労苦にも負けない。人が見ていようがいまいが、妙法と共に、師匠と共に、尊き使命に徹する。その生命は必ず外界の状況も揺り動かし、希望桜、勝利桜を咲かせ切っていくことができるのだ。

《「太陽の母」の誕生》
●六十年前(昭和二十八年)の四月二日、大阪の北区の同志宅に戸田先生をお迎えして、大阪の婦人部の結成式が行われたのだ。
 この日、戸田先生は、“一人ひとりが「太陽」の存在に!”と語られた。まさに、わが関西から、広宣流布の「太陽の母」のスクラムが誕生した日なのだ。
●私が婦人部をはじめ、関西の友と拝した女性門下の日妙聖人への御書がある。
 「冰は水より出でたれども水よりもすさ(凄冷)まじ、青き事は藍より出でたれども・かさ(重)ぬれば藍よりも色まさる、同じ法華経にては・をはすれども志をかさぬれば・他人よりも色まさり利生(りしょう)もあるべきなり」と。
 「志をかさねる」――。このいよいよの信力・行力が、関西魂の真髄である。
●「『不撓』とは、『たゆまず屈せず』という意味です。何があっても屈しないことです。題目を唱え抜いて幸せになってください」
 そして「正義は必ず最後は勝つのです」と宣言し、皆と楠木正成・正行父子の歌を歌ったのである。
 「信心は、臆病にては叶うまじ」とは、関西の母たちの叫びである。
 「正義は勝つ!」
 「不撓不屈で勝つ!」
 「勇気の信心で勝つ!」
 この確信と行動に、人生勝利の大道がある。「法華経の兵法」の要蹄がある。
●さあ、わが友よ、創価の生命の陽光を輝かせながら、足取りも軽やかに、勇んで打って出よう!
   (聖教新聞 2013-03-30)