幸福と平和のスクラム強く 栄光の青春の決勝点へ進め

2013年4月15日(月)更新:3
【名誉会長のメッセージ】
《偉大なる母の勝利の創価城》
日蓮仏法は、今、「一閻浮提に広宣流布せん事一定なるべし」(御書816ページ)との仰せの通り、壮大な世界宗教として地球社会を照らしております。
 その末法万年に輝きわたる誉れの開拓者が、世界55カ国・地域から馳せ参じてくださった、地湧のリーダーの皆様方であられます。
●私たちは、日本全国、そして全世界の偉大な婦人部の皆様方に、あらためて、心から感謝の大拍手を捧げたいと思いますが、いかがでしょうか(大拍手)。
●きょうは、尊き創価の母たちとともに、一人一人が「わが生命の幸福勝利の宣言」を決意し合いたいのであります。
●「浄土といっても、地獄といっても、自分の外にあるのではない。ただ私たちの胸の中にあるのです。
 これを悟るのを仏といい、これに迷うのを凡夫といいます。
 これを悟ることができるのが法華経です。したがって、法華経を受持する人は『地獄即寂光』と悟ることができるのです」(同1504ページ、通解)と。
●まさしく、この究極の信心の力で「境涯革命」「宿命転換」の実証を、一つ、また一つと示してきたのが、健気な多宝の母たちであります。

《陰の労苦に徹してこそ未来への磐石な礎が!》
 〈「心」を決めよ〉
●時代は、不安定に揺れ動き、人生も社会も、多くの難問が立ちはだかっております。
 乱世であるからこそ、何ものにも負けない仏の生命を、万人から呼び覚まし、引き出していく、仏法の「希望の哲学」が光ります。
 そして、どんな現実の苦悩があろうとも、励まし合い、勇敢に聡明に打開して、幸福と平和のスクラムを広げていく、創価の「民衆の連帯」が輝くのであります。
 わが師・戸田城聖先生は、厳然と言われました。
 「信心を、一言でいうならば、『心』を決めることである。
 同じ決めるのであれば、『勝つ!』と決めなさい」と。
 経文に説かれる「悪口罵詈」「猶多怨嫉」の難の連続の中を、私たちは法のため、人のため、社会のため、断じて勝ち越えてきました。
 これからも、題目という「歓喜の中の大歓喜」の音律を、いやまして朗々と響かせながら、この世で最も強く美しい異体同心の団結で、一切を勝ち抜き、立正安国の「寂光の都」を創っていこうではありませんか!(大拍手)

 〈粘り強く、あえて試練に挑め〉
●実は今、建設が進む総本部は、大地を深く深く掘り下げて、強固な地盤から直(じか)に建物の礎を築き上げております。
 ゆえに、これ以上ないと言われるほど、堅固な造りとなっているのであります。
 同じように、堅い地盤の上に直接、建てられた建築としては、その堅牢さから、戦後、GHQ(連合国軍総指令部)本部にも使用された、東京・日比谷の「第一生命館」ビルが有名です。
 戸田先生の事業が苦境のどん底にあった時のこと。
 先生と雨に濡れながら、そのビルを見上げて、私が「いつか、あのような立派なビルを建ててみせます」と申し上げたことも、金の思い出です。
 ともあれ、「礎は 深く ふかく そして 岩底まで 掘らねばならぬ」のであります。
 皆様の日々の実践は、地道にしてたゆまぬ、粘り強い繰り返しであります。
 だからこそ、磐石である。人知れぬ陰の労苦に徹してこそ、「人間革命」と「広宣流布」の揺るぎない勝利の礎ができ上がることを、わが後継の青年部は誇り高く確信してください。
 「鍬(くわ)を入れるのに、土の柔らかな所を探すべからず」――つまり、あえて試練に挑め! とは、アフリカのマダガスカルの英知の格言であります。

 〈悪戦苦闘をつき抜けて!〉
●私は、小説『新・人間革命』の執筆に、さらに力を入れてまいります。
 現在、連載中の「勇将」の章は、四国から関西の奈良へと舞台を移しました。
 この5月3日からは、第26巻の最終章に入ります。
 タイトルは「奮迅」であります。
 昭和53年(1978年)1月の杉並区の方南支部の結成式をはじめ、「広宣流布の本陣」大東京の誉れの歴史を、新たな「共戦」の思いで綴っていく決心です。
 さらに、深き縁(えにし)の埼玉県や神奈川県の友との忘れ得ぬ広布史も、後世のために、厳然と記してまいります。
 そして、信越をはじめ全青年部と、ホイットマンの詩「さあ、出発しよう!悪戦苦闘をつき抜けて!決められた決勝点は取り消すことができないのだ」を合言葉に、戦い、打ち立てた金字塔を書き留めます。
 これからも私は、わが愛する全同志に、「師子奮迅」の仏の大生命力が漲っていくよう、強盛に題目を送り抜いてまいります。
 共々に、「悪戦苦闘をつき抜けて」、断固と勝ちましょう!
 終わりに――

 偉大なる
  母の勝利の
     創価

 と贈り、私のメッセージといたします(大拍手)。
   (聖教新聞 2013-04-14)