自分に与えられた仕事や場所で輝こう

2013年4月20日(土)更新:8
【名字の言】
 68歳で夜間の単位制高校に入学し、2年目の壮年部の友がいる。自営する工場を夕方から息子に任せ、妻と共に通う。“生涯勉強”の気概に燃えるこの壮年に、50ほども年の離れた同級生が声を掛けてきた▼料理人を目指して働くが、ずっと皿洗いと掃除しか、させてもらえない。そんな時、教室の掃除を率先して行うこの壮年を見て、話してみたくなったという▼壮年は、会社に就職し、新人だったころから毎日、職場を掃除してきた経験を通して語った。「きれいな教室で学べるほうが気持ちいいやろ」「地道なことでも、続けていく中で、なぜ、その仕事が必要なのかが分かってくるよ」。しばらくして“同級生”が喜んで報告してきた。働いているレストランで、客が「清潔だから、おいしく食べられます」と言ってくれました、と▼「自分が輝ける仕事や場所を探す」より、「自分に与えられた仕事や場所で輝こう」と決める。その方が、特に若い人にとっては成長の近道になる▼「すべてが勉強だ。どんなことも、自分の成長の力に変えてみせる! そう肚を決めた青年は、無敵である」と池田名誉会長は語る。青年の挑戦に期待したい。そして、成長を心に期して努力し続ける人もまた、永遠の青年である。(迅)
   (聖教新聞 2013-04-19)