読書は、時間や空間を超え、優れた人々との交流を可能にする

2013年4月25日(木)更新:3
【名字の言】
 1冊の本が人生を変えることがある。「私にとっては、小学校の図書館で出あった本です」と、看護師として活躍する東京の女子部員が語った▼彼女は、これまで国内外の病院でICU(集中治療室)に勤務。現在は大手企業の診療所で働いている。原点は、関西創価小学校の在学中に読んだシュバイツァーの伝記。途上国の医療環境の厳しさなど“未知の世界”に衝撃を受けた▼「苦しむ人のために力を尽くせるなんて、どんなに素晴らしいだろう」――本の中の偉人と対話しながら、青春を歩んできた。学びに学び、やがて自らも途上国で医療現場の改善に貢献するように▼「少年少女きぼう新聞」に連載中の「希望の大空へ」で、池田名誉会長は読書について述べている。「歴史上の偉人や、物語に出てくる大英雄たちとも話すことができます。その人たちになりきって、何十回も、何百回も、偉大な人生を生きることもできる」▼何かを学びたい時、その手段には大きく二つある。人との触れ合いから学ぶか。本から学ぶか。そして読書は、時間や空間を超え、優れた人々との交流を可能にする。あす23日は「子ども読書の日」。「こどもの読書週間」も始まる(5月12日まで)。本から学ぶ醍醐味を伝えたい。(鉄)
   (聖教新聞 2013-04-22)