良き友とのつながりは、人生の楽しみを育む

2013年4月28日(日)更新:3
【名字の言】
 「残された時間があとわずかとわかったとき、その大事な時間をどう過ごすか考えてみてください」。著書で、こう問い掛けるのは、医師で「日本笑い学会」副会長の昇幹夫氏である(『泣いて生まれて笑って死のう』春陽堂書店)▼氏は、この世で一番のストレスは「人間関係」であるとし、一緒にいて元気の出る、「体にいい人」と思い出をいっぱいつくるのが一番と強調する▼今年2月、琉球大学人間科学科の白井こころ准教授が、沖縄・今帰仁村の高齢者を対象に行った調査が地元紙で紹介された。それによると、人とのつながりが多い人ほど、健康状態が良い傾向にあったという。その要因の一つとして、頼れる仲間がいる安心感が健康に作用しているのではないか、と推察する▼学会伝統の座談会。そこには、笑顔の花が咲いている。多様な人々が集い、自分が“いい人”になろうという向上の息吹がある。温かな励まし合いで、心と心とを結びゆくこの集いこそ、まさに“元気の出る人が集まる場”といえよう▼“人生は、楽しみが多い人が勝利者”と池田名誉会長は述べる。良き友とのつながりは、人生の楽しみを育む。日一日と日の光のまぶしさを実感する季節。勇んで良き出会いを重ねていきたい。(碧)
   (聖教新聞 2013-04-24)