愛読者の皆さまに心から感謝

2013年5月15日(水)更新:7
【社説】
 ドイツの文豪ゲーテは言った。
 「いつかは目標に通じる歩みを一歩々々と運んでいくのでは足りない。その一歩々々が目標なのだし、一歩そのものが価値あるものでなければならない」(山下肇訳)

〈友の汗と涙の結晶が紙面に〉
 すなわち、現在の歩みは、未来の目標への“手段”ではなく、その歩み自体の中に、絶えず“理想”が実現されていなければならない――と。
 本紙は明後15日、1万8000号の佳節を迎える。それは、決して単なる数字の積み重ねではない。
 そこには1万8000の広布の歴史が刻まれている。1万8000の庶民のドラマがつづられている。無冠の友が本紙を手に駆けた、無数の希望の朝がある。
 一号一号の歩みの中に、私たちが理想に掲げる広宣流布の実像があり、同志の汗と涙の結晶が光っているのだ。
 第1号は、1951年(昭和26年)4月20日付。発行部数5000部、10日に1度、2ページ建てでの出発だった。
 以来、週刊、日刊と着実に進展し、今や550万部の一大言論紙へと発展したのである。読者の皆さまはじめ、本紙を支えてくださる全ての方々に、心から最大の敬意と感謝を捧げたい。
 時代は変化の連続だ。新聞も一日また一日、新鮮でなければならない。
 本紙では、4月から四つの新連載を開始した。
 東西の創価学園生と創立者・池田名誉会長との“父子の絆”を、詩情豊かな学園の日常も織り交ぜて描く「学園抄」。
 名誉会長が世界の識者・指導者と重ねてきた平和への語らいを通して、不屈の“戦う精神”に迫る「響き合う魂」。
 名誉会長の海外訪問の足跡と、師の励ましを受けて勝利の実証をつかんだ同志の“今”を追う「地平線を越えて」。
 創価大学創価女子短期大学、アメリ創価大学(SUA)の魅力ある教育内容を紹介する「未来を創るSOKA」。
 読者からは「池田先生の激闘ありて、今の私たちがあることを実感しました」「先生が開かれた世界平和の道に続きたい」等の反響が数多く寄せられている。

〈使命を忘れず挑戦、創造〉
 常に刷新を求められる新聞にあって、決して変わってはならない聖教の使命がある。それは師の心を伝え、友の心に勇気と希望を送ることだ。
 1万9000号、そして2万号へ――挑戦と創造の歩みを続けていきたい。
   (聖教新聞 2013-05-13)