紙上座談会 共感を広げる真心の友人葬

2013年5月15日(水)更新:6
【輝く創価の師弟城(33)大聖人直結の聖業貫く儀典部 共感を広げる真心の友人葬
原田 全国儀典部長会を3月に開催し、あらためて「友人葬」の意義について、確認し合いました。
正木 友人葬は、日蓮大聖人の仏法の本義に基づいた葬儀であり、広宣流布のために戦う学会員の祈りこそが、最高の追善です。
原田 儀典部の皆様の日頃の尽力のおかげで、大きな共感が広がっています。心から感謝申し上げます。
平山 形骸化、商業化した“葬式仏教”から脱却し、仏教本来の葬儀を目指すのが学会の友人葬です。
近松 参列した多くの友人からも「さわやかで、すがすがしい新時代にふさわしい葬儀ですね」「友人が友人を真心で悼み弔う姿に、胸を打たれました」「儀典長の言葉に感動しました。私も、友人葬で送ってもらいたい」等と、賛同の声が寄せられています。
正木 そもそも釈尊は「葬儀などの儀式は在家で行いなさい。僧侶は仏道修行に専念しなさい」と遺言しています。また、御書のどこにも、大聖人が信徒の葬儀に関わられたという記述はありません。“坊主が祈らなければ、地獄に堕ちる”などという日顕宗の脅し文句もありません。全くの邪義です。
棚野 そんな邪法の坊主に祈られたら、かえって迷惑ですよ(笑い)。
原田 私たちは、友人葬を通じ、さらに創価宗教改革の道を堂々と進んでいきたい。ここで再度の確認となりますが、友人葬では香典は必要ありません。その場合、お清めの席への参加も控えるべきです。故人の成仏を願う真心の題目こそ、何よりの供養となります。また儀典部の方など導師への謝礼も要りません。これが学会の原則です。
正木 地域の伝統や風習もあるかと思いますので、よく相談しながら、進めていってもらいたい。
杉本 ともあれ大切なのは信心です。大聖人は最愛の家族を失った婦人に「いきてをはしき時は生の仏・今は死の仏・生死ともに仏なり、即身成仏と申す大事の法門これなり」(御書1504ページ)と仰せです。
棚野 池田先生は、この御文を通し、「亡くなられたご家族やご友人方も、必ずや力強い追善回向の題目の光に赫々と包まれ、守られていることは、絶対に間違いありません。後継の皆様が仲良く朗らかに、何ものも恐れずに勝ち進んでおられる、この晴れ姿こそ、亡き家族・亡き同志が見事に成仏なされている最大の証明なのであります」と語られました。生きている私たちが自行化他の実践を貫き、広布に戦うことこそ、無上の追善となるのです。

《中部は師と共に広布の道を》
〈平和と調和の象徴〉
近松 中部池田記念墓地公園の来園者が4月28日、500万人を超えました。1990年(平成2年)の開園から23年、墓地公園は、“仏教の永遠の生命観に立脚した「平和」と「調和」の象徴”と、地域の方々にも親しまれています。
平山 日顕宗の寺の墓地から中部墓園に改葬された方からは、「全く手入れをされていない墓地で心配だったが、これで安心です」「何もしてくれない寺に愛想が尽きた。学会にお世話になりたい」などの声が寄せられています。
原田 邪宗門と決別し、学会はいよいよ民衆仏法を本格的に世界に広める時代に入っています。正邪は厳然です。池田先生と共に、御本仏の御遺命通りの世界広布の道を、ますます元気に進んでいきたい。ところで先日、出席させていただいた中部の代表幹部会での活動報告には、皆が感動していましたね。
平山 愛知・渥美圏の圏女子部長の話ですね。5人きょうだいの次女として育った彼女は、一家を襲った病魔や経済苦を両親と共に乗り越え、和楽の家庭を築きました。プロ野球選手として活躍する弟と、さらに師弟の道を喜び勇んで進んでいきたいと語っていた姿には胸を打たれました。
近松 愛知・昭和勇城区には2008年の入会以来、教育関連の企業で2年連続全国一の営業成績を上げた女子部員がいます。突如、襲ってきた大きな苦難にも信心根本に立ち向かい、勝ち越えた姿は、友の希望と輝いています

〈心と心を結ぶ対話〉
平山 岐阜正義県の壮年本部長は33年前の入会当初、人と話すのが苦手でした。そんな自分を変えたいと信心に励み、今では、“出会いは人生の宝。一瞬の出会いで人生は変わる”がモットーに。そうして築いた友情の絆は、日本のみならず、ネパール、ブラジル、フィリピンなど世界に広がっています。これこそ彼の信心の実証です。
杉本 古代ローマの哲学者キケロは「人生より友情を除かば、世界より太陽を除くにひとし」と語っています。まさに友情は、人生を豊かにしてくれます。
正木 大乗仏教では「四摂法(ししょうほう)」という「人への接し方」を説いています。(1)布施=思想的、精神的にも応接し、相手の不安を取り除き、勇気を与える。(2)愛語(あいご)=思いやり、慈悲のある言葉で対話をする。(3)利行(りぎょう)=相手の利益になることをする。(4)同事(どうじ)=相手と一緒になって行う、です。
 学会の対話運動は、こうした他者を尊重する人間関係の構築ともいえます。
原田 ゆえに学会には“無縁社会”といわれる現代での活躍が期待されます。地域に友情と信頼のネットワークを広げる学会の運動は、人と人、心と心を結びます。さあ、誇り高く対話を広げていきましょう。
   (聖教新聞 2013-05-13)