地道に淡々とわが使命を果たし所願満足の境涯を築き上げていくこと

2013年5月16日(木)更新:4
・『自身の足元を固めよう』
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20170108


【新・人間革命 奮迅 十一】
 山本伸一は、この方南支部結成大会の会場から、全国の支部長、支部婦人部長、そして全同志に訴える思いで話を続けた。
 「次に、功徳を受ける信心について話をしておきます。
 一言すれば、真面目な信心の人には、必ず功徳があります。一方、外面は、一生懸命に信心に励んでいるように見せながら、実際には怠惰で、真剣に仏道修行に励もうとしない人には、功徳はありません。他人の目はごまかせたとしても、仏法の因果の理法は、決してごまかすことはできないからです。
 また、恐るべきは、すぐに人を批判したり、ねたんだりする習性です。それは、自分がこつこつと積み上げてきた福運を消すだけでなく、心を暗くし、生命を重くします。さらには、広宣流布の団結を破壊することになっていく。つまり、自分で自分を、不幸の淵へと追い込んでいってしまう。
 反対に、人びとに対して、善意と賞讃と応援の姿勢で臨み、仏道修行に励んでいくならば、感激があり、感謝があり、人生すべてを楽しいものと実感していくことができる。
 実は、そこに人間革命の姿があり、幸福の実像もあるんです。立場や役職のいかんが、幸・不幸を決するのではありません。
 人生の勝負は、一年や二年では決まらないものです。一生です。したがって、決して背伸びをすることもないし、見栄を張る必要もありません。平凡でいいんです。どこまでも自分らしく、“折伏精神”をたぎらせ、地道に、淡々と、わが使命を果たし、所願満足の境涯を築き上げていくことです。
 特に、支部長、支部婦人部長は、指導部の先輩と共に、丹念に一人ひとりと会い、励ましていってください。それが最大の仏道修行と思ってください。人を動かそうなどと考えるのではなく、まず自分が動くことです」
 仏法のため、同志のために、汗を流し、時には共に涙して語り合っていくなかにこそ、最高の歓喜と充実と生命の躍動がある。人生の最大の生きがいと幸福がある。
■語句の解説 小説『新・人間革命』語句の解説 ◎所願満足/願いや誓いが満たされること。
   (聖教新聞 2013-05-16)