私達には希望の哲学、励ましのスクラム、永遠不滅の創価の師弟がある

2013年5月20日(月)更新:6
【名字の言】
 著名な精神科医神谷美恵子氏が書いている。“本当に生きている”という実感を得るには、「生の流れはあまりになめらかであるよりはそこに多少の抵抗感が必要」と。また、「生きるのが苦しい時間のほうがかえって生存充実感を強める」とも(『生きがいについて』みすず書房)▼氏は、結核と闘い、夫や病弱なわが子を支え、ハンセン病患者の治療に生涯をささげた。苦難に屈せず、気高き信念を貫いた人の言葉だけに、含蓄深い▼人生には、さまざまな起伏がある。そして広布の庭には、絶体絶命ともいえる難局を、信心で劇的に打開した友が、たくさんいる。多くが苦闘の時代をこう述懐する。「必死だった日々が、一番充実していた」「あの時、自分の境涯が開けた」▼かつて池田名誉会長は、若き友の成長に期待を込め、こう激励した。「『苦労がない』ということは『勝利の原因がない』ということである」。今、悩みの真っただ中にある人もいるかもしれない。だが、最も苦しんだ人こそが、最も幸福に勝ち輝く。それが「変毒為薬」「難即悟達」の妙法に生きゆく人生だ▼何があっても、前へ進もう。私たちには、希望の哲学がある。励ましのスクラムがある。永遠に不滅の“創価の師弟”がある。(誠)
   (聖教新聞 2013-05-19)