今日、未来部の友が学び、力をつけることは明日の人類の希望を広げる

2013年5月22日(水)更新:3
【名字の言】
 小学校の参観日。低学年の理科の授業で、花の写真を見て感じたことを発表していた。ある児童が発言した。「大切なものを両手で包むように花びらたちは並びました。そして、浴びた太陽の光を真ん中に集めるように、まあるく膨らんで咲きました」▼理科の解答としてはピントがずれている。だが、そういう理屈を超えた感性のきらめきに、親たちのどよめきが起きた。大人はすり減らしてしまった、純粋でいちずな子どもたちの心。そこに秘めた力は計り知れない▼福島の男子高等部員が、学友とロボット開発のコンテストに挑戦した。京都大学東北大学なども参加する中、彼らのチームは国内予選を第1位で突破。来月、スペインで行われる世界大会に、日本代表で出場することになった▼彼らが開発したのは遠隔操作のできる探査ロボット。“一昨年に起きた原発事故の収束に活躍できるロボットを作りたい”という情熱が快挙に結実した。「福島を蘇らせよう!」との純粋な思いを貫く若者の存在は、復興へのかけがえのない光だ▼池田名誉会長は「今日、未来部の友が学び、力をつけることは、明日の人類の希望を広げる」と。可能性を花開かせようと努力する若い命の中に、未来は宿っている。応援しよう。(城)
   (聖教新聞 2013-05-21)