人類を照らせ!英知の光で

2013年5月22日(水)更新:4
【学園抄 創立者とともに 第3回 大宇宙のロマン】
創立者は学園生に“宇宙のように広い心を”と語ってきた。
●「天文学は人間の心を大きくさせる。青少年にとって、これほどの大ロマンはありません」
   ☆  ☆  ☆
創立者の「環境提言」が皆の指針になっている。
 「具体的な行動に一歩踏み出すための『勇気』と『力』を与えること」
 アースカムで学んだことを伝え、行動する「勇気」と「力」を広げよう――。
●「やってみて、自分の意識の小ささに気付き、視野が広がりました!」と、宇宙探査機のエンジニアの夢を膨らませている。
 「この『宇宙からの眼』、この『地球を愛する心』、この『自然環境を守る決意』、この『人類一体の意識』が、皆さん方の一生の深き力となっていく」

〈不思議なる縁〉
●「世界人類のなかで、このように数百人が、一生で一番大事な時期を一緒に生活しているという深い縁は、不思議なものである。」
 創立者のもと寮生として学べる縁はどれだけ深いか――皆の顔が引き締まる。
 家族の病、アフリカの人種問題、一年の目標……。創立者は一人一人の報告や質問を聞き、励ます。生徒たちの表情が晴れる。
   ☆  ☆  ☆
●「月が美しい時なので、寮生、下宿生と月見ができるといいね」
●コーラスや楽器の演奏などに続き、全校生徒参加のじゃんけん大会。回数を重ねるたび、どよめきが大きくなる。創立者が勝ち続けているのだ。
 決勝。高校の女子生徒と創立者が向かい合う。
 じゃん、けん、ぽん!
 あいこだった。皆の声が漏れる。両手を組む仕草で“次の手”を考える創立者の姿に、笑いが起きた。
 いざ、勝負。
 じゃん、けん、ぽん!
 勝ったのは、学園生。残念そうに体を大きく動かす創立者。飾らない振る舞いが若い心に焼き付いた。
●「あの月のように福々しく、英知を輝かせていける人に!」
 「10年に1度、50年に1度の月を出してくれて、ありがとう!」
 優しい月光が“学園家族”の一夜を照らした。
   ☆  ☆  ☆
●国内で次の金環食は2030年の北海道。東京なら2312年4月8日。345期生が入学する春だ。
 遥かな未来に思いを巡らせ、生徒たちは考えた。
 “3世紀前の学園生”がどんな姿だったのか記録を保存しよう――。
 皆で制作した映像には、校内で観察する様子とともに、この金環日食に寄せた創立者の言葉を残した。
 「地上の金星たる、わが学園生の鮮烈な命の輝きに思いを馳せる時、私の心は躍る」
 いつも創立者と進もう! 未来の後輩に向けた学園生のメッセージである。
   (聖教新聞 2013-05-21)