わが友に贈る・寸鉄・アフリカに稲作革命を・山室静の文学世界 他

2013年5月26日(日)更新:7
【わが友に贈る】
 現実の苦闘の中で
 生命は鍛えられる。
 後継の青年部の友よ
 今日も新たな挑戦を!
 わが舞台で勝ち光れ!
   (聖教新聞 2013-05-23、以下同)


誓願の信心を 挑戦の日々を 創価大学の学生部が総会】
●「誓願の信心が勝利を開く力」
●「何があろうとも、わが誓いを果たし、創価の新時代を開こう」
●君よ、知勇兼備の勇者たれ!


寸鉄
●誰かではない。自分だ!いつかではない。今だ!一人立つ精神に師弟の魂  
●山口が「県の日(5・19)」月間を前進。励まし対話で友情広げよ。歴史回天の戦を
●御書「毀(そし)らん人には弥よ申し聞かすべし」。堂々と語れ!拡大の源泉は勇気
●信仰についての知は最も深遠だ―文人(ペトラルカ)。多宝会の一言の重み。人生の碩学
●メールの偽アンケートで暗証番号聞く詐欺急増。個人情報管理を油断なく


【婦人部から幸の風 旭川、大阪などで大会】
●苦労した人が幸せになるための信心
●「常勝の誇りも高く先駆の対話を」


【地域を照らす太陽会 原田会長が札幌の集いへ】
●原田会長は、励ましの対話が心を動かし、時代を変えると強調。使命の舞台で前進をと念願した。


【きょうの発心 弟子の勝利が師匠の勝利!】
御文
  よき弟子をもつときんば師弟・仏果にいたり・あしき弟子をたくはひぬれば師弟・地獄にをつといへり、師弟相違せばなに事も成べからず(華果成就御書、900ページ・編1098ページ)
通解
 よい弟子をもつならば師弟はともに成仏し、悪い弟子を養うならば師弟はともに地獄に堕ちるといわれている。師匠と弟子の心が違えば何事も成就することはできない。
●よい弟子を持つかどうかで師弟の仏果が決まると師弟不二の精神を教えられています。
●「汗を流した分だけ自分の成長と成功がある」(先生)


【環境 アフリカに稲作革命を 島根大学名誉教授 若月利之さん】
《Sawah(水田生態工学)技術の構築・普及に尽力》
〈研究機関とのギャップ〉
●アジアやラテンアメリカで実現した「緑の革命」は、品種改良により大きな成果をもたらしました。このため、アフリカでも高収量品種の開発に重きが置かれてきましたが、先ほど触れたように、研究所と農民圃場(ほじょう)との収量のギャップは埋まっていません。
 この原因として、農民圃場の多くは区画整理されておらず、多種多様な作物・品種が植えられ、雑草も多いため、市場価値を持つ農業生産が妨げられていることが挙げられます。適切に水田へと整備すれば、水管理も容易となり、高収量品種による規格化された籾(もみ)生産も可能となるはずです。

〈農民の自力開発を促進〉
●長年の試行錯誤を経て、農民が自力で持続可能な水田開発を行うことを可能とする生態工学的技術体系を構築し、インドネシア語で水田を指す言葉から、Sawah(サワ)と名付けました。
●自力開発を促進することで、政府開発援助(ODA)を脱却することを主眼としています。
アジア諸国では、水田基盤は数百年という歴史的時間をかけて整備されてきましたが、アフリカでは今後数十年で大きく推進していく必要があります。そのために、さらに尽力していきます。


【文化 静謐(せいひつ)な詩人 山室静の文学世界】
《同人誌、童話、評論、訳詩、エッセー、大学教授 文芸・教育の他分野で活躍》
〈幼時に培った精神力〉
●父親は静が8歳の時に他界。母親とも離れ離れになり、叔母の元に預けられて、肩身の狭い生活を6年間、強いられた。この時期に静は、万事に控えめな生き方と、逆境にめげぬ精神力を身につけたと思われる。

《心魂を傾け学校を開校》
ムーミンを日本に〉
トーベ・ヤンソンの『ムーミン谷の冬』を訳したことにより、“ムーミンを日本に連れて来た人”と称された。
●なぜ、山室静の文学活動は、これほど多くの分野に及んだのか。
 その理由については、「限界を感ずると興味の対象をずらし、新しい領域に入って行き、いつまでも成熟できぬ結果となるのだ」と、本人は言っている。
●昭和21年、小諸市に浅間国民高等学校を設立。戦争中の国家権力によってねじ曲げられた教育界に絶望していた山室静は、「働きつつ共に学ぶ」を理想として心魂を傾けて開校した。だが、義務教育の六・三制への移行とインフレのため、1年半で閉校となったのは残念であった。

《「タゴール著作集」の翻訳も》
〈蔵書の消失から再起〉
●昭和57年1月5日午後6時、自宅の書斎から出火。幸い母屋への延焼は免れたが、この火災で大切な蔵書約5千冊と、書きためた原稿2千枚を焼失するということがあった。この時ばかりは、さすがに文学活動からの撤退を考えたようだ。しかし、同年6月に開かれた「山室静夫妻を励ます会」等により再起を決意した。
 平成12年3月23日、93歳の生涯を閉じた。その名の通り、静謐を愛した詩人であった。
 葬儀に際し、創価学会池田大作名誉会長から、「タゴール詩集、アンデルセン伝記等、楽しく拝読させていただきました。どうぞ安らかに御永眠ください」との趣旨の丁重な弔電を頂いた。第三文明社刊の『タゴール著作集』の翻訳陣に名を連ねている山室静にとって、さぞや嬉しかったに違いない。
 最後に、聖書研究家でもあった山室静が、仏教への関心を示した一言を付記させていただく。
 「キリスト教の教えでは世界から戦争をなくすことはできない。世界平和を導くのは、やはり仏教だろう」