指導、激励の網の目からこぼれてしまう人を出しては絶対になりません

2013年5月27日(月)更新:4
・『人の利点を生かそうとする努力を続けていくことです』
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20170301


【新・人間革命 奮迅 十八】
 「信頼は信頼を呼びます。信頼なしには、実りある協力は不可能でしょう」(注=2面)とは、アインシュタインの言葉である。
 組織といっても、人間と人間の結びつきであり、その結合は、“信頼”によって成り立っている。“誠実”であることは、その“信頼”を育てることなのだ。
 次いで山本伸一は、学会伝統の“一段とび指導”に言及していった。
 「学会の草創期、戸田先生は、組織にあって、“一段とび指導”ということを訴えておられた。当時は、支部―地区―班―組という組織の形態で、支部長は班長の、地区部長は組長の、そして、班長は全組員の指導の責任をもつというものです。
 もちろん、すべての幹部が、全会員の指導、激励を最優先していくのは当然です。そのうえで、活動の軸となるリーダーを育成、強化し、組織を発展させる原則として、“一段とび指導”は、大事な観点といえます。
 つまり、東京の壮年の組織であれば、区・圏長は支部長を、本部長は大ブロック長を、支部長はブロック長を、責任をもって指導、育成し、一流の人材に育てていく。そして、大ブロック長は、会員一人ひとりと直結し、担当の幹部やブロック長と共に会員の面倒をみ、激励していくようにお願いしたい。
 これは、あくまでも原則であり、臨機応変に対応すべき面も多い。今は、各組織に、経験豊富な先輩がスタッフとしていてくださるので、幹部の育成にあたっても、その方々の力を、大いにお借りすべきです。
 ともあれ、誰が責任をもって後輩を指導し、育んでいくかを、明確にすることが大事です。指導、激励の網の目からこぼれてしまう人を出しては絶対になりません」
 さらに、伸一は、男女青年部については、次代の人材を育成するためにも、青年の機動力を発揮するためにも、仏法厳護の精神を学んでいくためにも、本部直結の原則を尊重して、青年部の独自性を優先したうえで、各部一体の活動を推進していくように訴えた。
■引用文献  注 『アインシュタイン 平和書簡1』O・ネーサン、H・ノーデン編、金子敏男訳、みすず書房
   (聖教新聞 2013-05-24)