感謝と笑顔の創造者に!―ハンコック氏

2013年6月2日(日)更新:3
アメリ創価大学 第9回卒業式から】
《使命の大空へ羽ばたけ 卒業生の話題》
〈「何のため」の精神を深めた モンセラット・セプルベダさん〉
●「私が知りたかったのは、テストで良い点を取る方法ではありません。何のために教育を受けるのか、その目的が知りたかった。でも教えてくれる教員はいませんでした」
●「何のために学ぶのか」
●アフリカのモザンビークへ。エイズの予防啓発のため、ある貧しい村を訪れた。そこで見た現実は想像をはるかに超える深刻なものだった。
 貧困による飢餓。劣悪な医療環境。多くの子どもたちの「死」に直面した。
 「眼前の現実にただ立ち尽くすだけで、誰一人として救えなかった。私は無力であり、無知だった……傲慢な自分を恥じました」
●「SUAに行けば、きっとあなたが学ぶ目的を見つけられるわ」
●「ヤマモトさんの立派な人格を育んだSUAなら、自分の人生を変えられるかもしれない」
●2009年、SUAに入学。最も衝撃を受けたのは、寮生活だった。時に一日十数時間にも及ぶ勉強の中で、一人一人が互いを思いやって生活していた。
 “体に気をつけて”“一緒に頑張ろう”
 部屋の前に置かれた応援の手紙。リボンのついたお菓子の差し入れ。その温かな真心の数々が、ヤマモトさんの姿に重なった。
 「『これがSUAの人間教員か』と驚きました。皆が『何のために生きるのか』を自問しながら学んでいる。何より、他者への振る舞いの中に全人格が現れるということを教員や学生が理解し、触発し合っている。このように素晴らしい教育環境があったのかと、心から感動しました」

〈SUAの絆を胸に教育の力で社会に貢献 エリカ・エンリケスさん〉
●「過去を思い返し、未来を創造する」
●「SUAには“先輩は後輩を思いやり、支えていく”という良き伝統があります。残りわずかな学生生活を、少しでも在学生と共に過ごし、生涯にわたる絆を強めたいと企画しました」
●“創立者が、どれほど私のことを思い、見守ってくださっているか。その恩を忘れてはいけない”
●SUAで「教育の力」を実感した
●自身が学びたい研究分野を一体一で講義してくれる「インディペンデント・スタディー」を通して、教授の情熱に感動するとともに、人間を変革する教育の可能性を見いだすことができた。

〈途上国の発展に尽くしたい ミチコ・ヤマオさん〉
●「年間ブリッジ・プログラム」
●同プログラムは、英語を母国語としない学生を対象に、1年間、英語力強化のカリキュラムを提供するもの。修了者は、SUAへの入学が認可される。
●大学1年生の時、日本にいる家族が病気で入院し、不安な日々が続いていた。
 挫けそうな心にエネルギーを注ぐように、創立者の著作を読み込んでいった。
 “試練を越えてつかんだ勝利ほど、喜ばしいことはない”(創立者
開発経済学を研究していたヤマオさんは、SUA独自の学習プログラムである「ラーニング・クラスター(LC)」で、ブラジルのリオデジャネイロインドネシアのメダンを訪問した。
 LCを通して学生は、ノーベル賞受賞者や専門化、政府関係者らと研究を行い、各界から高い評価を受けている。
 ヤマオさんは、2カ国の貧困地域に住む人々と生活を共にする中で、途上国の発展に貢献する使命を見いだし、就職の道を選んだ。
 「4年間、陰に陽に見守り、支えてくれた両親、友人、そして創立者への恩返しをしたいという気持ちでいっぱいです。
 SUAで磨いた負けじ魂で、途上国のインフラ事業に寄与できる人材へと成長していきます!」

創立者賞を受賞 国際性光る人材に成長 チャールス・カーヒンさん〉
●「大学のキャンパスは、学生があらゆる可能性を発揮し、自らを表現する舞台だと思います。SUAは、その思いに最大限応えてくれる素晴らしい環境が整っています」
●「SUAが目指す人材像は『地球市民』です。私は、この言葉が大好きです。次代を担う指導者は国益のみにとらわれず、『共生』の道を開く実力を持たなくてはならないと思います。そうした人材へと大成できるよう、日々の研究に全力を尽くしていきます」
   (聖教新聞 2013-05-29)