大人全体で未来の宝を育むネットワークを、地域にも広げていきたい

2013年6月5日(水)更新:3
【名字の言】
 地元の保育所で開かれた「イクメン」の集いに行った。乳幼児と父親が参加し、絵本を読んだり、おもちゃで遊んだりする。子ども乗せ自転車や抱っこひもで、わが子と帰っていく「イクメン」たちの後ろ姿はほほ笑ましく、たくましい▼率先して育児に関わる父親を指す「イクメン」という言葉が浸透している。集いの参加者にも、子育てを母親任せにしないという意識が共通していた▼だが、住んでいる地域に“父親の居場所”や子育ての相談先がないと感じる父親は3〜4割もいる(ベネッセ次世代育成研究所「第2回乳幼児の父親についての調査」)。子育てを“孤育て”にしない地域の取り組みが望まれている▼病児保育に携わるNPO法人フローレンスの駒崎弘樹代表は、学会青年部のフォーラムで、前例のない保育事業を立ち上げた労苦を語りつつ、だからこそ、草の根の連帯をもつ学会に期待を寄せていた。「地域変革のロールモデル(模範)を生み、社会に広げてほしい」と▼近年は、壮年・男子部員がわが子と一緒に会合に出る姿をよく見掛ける。父母に加え、祖父母が参加するファミリー大会・勤行会も定着してきた。老若男女、大人全体で未来の宝を育むネットワークを、地域にも広げていきたい。(肇)
   (聖教新聞 2013-05-31)