何より最高峰の大聖人の哲学があり人生の師匠という模範が光っている

2013年7月4日(木)更新:1
【名字の言】 
 他人との比較より、昨日と今日の自分を、さらに明日の自分を比べよ――肝に銘じたい人生訓である。創価学会の同志もよく、こう激励し合う▼その上で、友情を重んじた作家の武者小路実篤は「人生論」で述べている。「自分より偉い奴がいる。自分より真剣な奴がいる」と、身近な友を思うことは「実にいい鼓舞をうける」(『現代人生論全集2』雪華社所収)▼同書ではまた、文学の巨人をわが身に引き寄せることを勧める。「元気に何ものも恐れずに生きる」ためにはホイットマンを。落ち込んだ時には「もっと苦しい谷をさまよった」ドストエフスキーを。「良心のするどさ」に触れたいならトルストイを。「まちがいない道を悠然と歩く」にはゲーテを▼かつて池田名誉会長は「先哲の箴言」と題する随筆に、「偉大な精神と対話しながら前進することは、なんと楽しいことだろうか」と綴った。自身を高みへと導いてくれる、善知識である友人との交流。充実した生き方を示唆してくれる偉人の智慧。そして、何より私たちには、最高峰の日蓮大聖人の哲学があり、人生の師匠という模範が光っている▼師の教え通りに、今日も人に会い、人と語り、良書に親しみ、御書をひもとき、自分らしさを磨いていこう。(杏)
   (聖教新聞 2013-07-04)