極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず

2013年7月8日(月)更新:5
・『日々、足元を固めていくことです』
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20170722


【新・人間革命 奮迅 五十四】
 山本伸一は、質問した青年を見つめ、微笑みながら答えた。
 「私もそうです。どうやって学会活動の時間をつくりだそうかと、悩み抜いています。格闘しています。私の場合は、夕方、学会活動に出て、また、職場に戻り、深夜まで仕事をすることもあります。日々、呻吟しています。日々挑戦です。日々工夫です。
 青年時代に職場の第一人者をめざして懸命に働いていれば、忙しいに決まっています。定時に退社し、夜は自由に飛び回ることができ、日曜や祝日は必ず休めるという人の方が、むしろ少ないかもしれません。
 多忙ななかで、いかに時間をつくり出すかが既に戦いなんです。少しでも早く、見事に仕事を仕上げて活動に出ようと、必死に努力することから、仏道修行は始まっています。自分の生命が鍛えられているんです。この挑戦を重ねていけば、凝縮された時間の使い方、生き方ができるようになります。
 平日は、どうしても動けないのなら、日曜などに、一週間分、一カ月分に相当するような充実した活動をするという方法もあります。
 たとえ会合に出られないことがあっても、広宣流布に生き抜こうという信心を、求道心を、一歩たりとも後退させてはなりません。
 『極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず』(御書三二九ページ)との御文がありますが、大変な状況のなかで、信心に励むからこそ、それだけ功徳も大きいんです。
 戸田先生は、よく『青年は苦労せよ。苦労せよ』『悩みなさい。うんと悩みなさい』とおっしゃいます。また、『苦労して、悩んでこそ、人の気持ちもわかるようになり、偉大な指導者に育つことができる』とも言われている。私も、その先生のご指導を生命に刻んで、歯を食いしばりながら挑戦しています。
 君には、今の大変な状況のなかで、『こうやって学会活動をやり抜いた』『こうやって職場の大勝利者になった』という実証を示して、多くの男子部員に、その体験を語れるようになってほしいんです」
   (聖教新聞 2013-07-06)