“心の握手”を交わそう(^-^)☆

2013年7月9日(火)更新:1
【名字の言】
 「なるべく全員と目を合わせるよう、心掛けて歌いました」。東京・神津島での民主音楽協会主催の「学校コンサート」。公演後、出演者に聞いた話が印象的だった▼他のメンバーが「そう! 目線が合うと、もっと笑顔になってくれるよね」とうなずいた。会場の体育館は椅子席が満杯。演奏者と観客の心が熱く響き合うひとときだった▼スピーチのコツの一つも「一人に話し掛けるように話す」ことだといわれる。一度に大勢を納得させようと思えば力みが出るが、一人と会話し、その人に分かってもらおうと話せば、言葉の調子にも話の内容にも、こまやかさが出て、説得力が増してくる▼東北のある青年医師。震災直後、電気も水道も止まった病院で、不眠不休の治療を続けた。たまるストレスと疲労。患者に配慮する余裕を失いそうな中で、初めて実感した。“僕から見ると、患者さんは1対100。でも、患者さんにとっては1対1”と。その気持ちを、これからも大切にしたいと言う▼池田名誉会長の励ましに「まず、誠実な対話で一人の友をつくることだ。その一人の先に、二人、三人、さらに十人、ひいては千万の友の笑顔の花また華が広がっていく」と。目の前の一人と“心の握手”を交わそう。(険)
   (聖教新聞 2013-07-09)