全員がダイヤモンドのごとく、尊い人材なのである

2013年7月15日(月)更新:5
・『師弟不二の精神こそが、常勝将軍たらしめていく原動力となっていった』
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20170906


【新・人間革命 奮迅 六十一】
 川越地区での山本伸一の最後の地区講義は、一九五三年(昭和二十八年)の二月十日であった。このころには、受講者は五十人ほどになり、多くの人材が育ってきた。
 また、折伏・弘教の力も増していった。伸一が講義を担当する前月の、五一年(同二十六年)八月の弘教は、志木支部全体で二十五世帯にすぎなかったが、この五三年(同二十八年)二月には、川越地区一地区で三十五世帯の弘教を成し遂げている。一年半にして、人材の層も、皆の確信、決意、意欲も、全く一変していたのである。
 伸一という一青年の必死の講義に、皆が魂を燃え上がらせ、力を発揮し、拡大の突破口を開いたのだ。志木支部も上昇を続け、五四年(同二十九年)十一月には、四千世帯を超える大支部となるのだ。
 「あらゆるものには輝くダイヤが隠されている。磨けば光る」(注)とは、発明王エジソンの言葉である。全員がダイヤモンドのごとく、尊い人材なのである。

 川越地区の地区講義から、既に四半世紀の歳月が経過していた。伸一は、首脳幹部と懇談を続けながら、深い感慨を込めて語った。
 「埼玉県創価学会は大発展した。強くなった。私は、埼玉に期待している。
 埼玉には、戸田先生が苦境の時代、先生と一緒に金策に行き、人の無情さ、悔しさを噛み締めたこともあった。でも、その時、私は深く心で誓ったんだ。
 ”いつか、この埼玉にも、何万、何十万の同志を誕生させ、創価の民衆城を創ります。先生の偉大さと、学会の正義を、わが生涯をかけて証明し抜いてまいります”と。
 その埼玉が、いよいよ広宣流布の”関東の雄(ゆう)”として、さらに、”広布の王者”として日本中、世界中に大師子吼を轟かせる時代が来たんだ。嬉しい。本当に嬉しいんだ。
 私は戦うよ。埼玉の第一線の同志と共に総決起するよ。その出発が、明日の埼玉県のブロック担当員の集いだ」
■引用文献 注 浜田和幸著『エジソンの言葉』大和書房
   (聖教新聞 2013-07-15)