著者の温かい心と人間性に深く感動―イスラエルの出版社社長

2013年7月16日(火)更新:1
池田大作SGI会長 43言語目の海外出版 ヘブライ語版 平和エッセー集発刊】
 池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長のヘブライ語版の平和エッセー集『君が世界を変えていく』がこのほど、イスラエルのデーケル出版社から発刊された。
 同書は2002年に日本で発刊された『君が世界を変えていく』(朝日出版社)と、05年にアメリカで発刊された『一人ずつ 一歩ずつ(ONE BY ONE)――君が世界を変えていく』(ダンヒル出版社)から、合計12編のエッセーを抜粋し収録したもの。
 20世紀最大の歴史家トインビー博士、人類初の女性宇宙飛行士テレシコワ氏、インドの独立の父ガンジーアメリ公民権運動の母パークス氏――世界の指導者、識者についてSGI会長が折に触れて綴った珠玉の作品が収められている。
 ヘブライ語イスラエル公用語。同言語によるSGI会長の書籍は同書が初めてで、43言語目の外国語書籍となった。
 デーケル出版社は1975年に設立され、主に大学での教材、専門書など学術書を中心に手がけている著名な学術出版社。今回の発刊は同社の強い要望を受けて実現した。
 ズヴィ・モリク社長は、同書について「固定観念や偏見を乗り越えさせ、人々の心を、より平和な世界を構築することができるという可能性へと向けさせる、素晴らしい作品です」と感銘を述べる。
 さらに、「私も自ら翻訳の編集に携わる過程で、著者の心の温かさと人間性に深く感動しました。大変に重要な出版であると心して取り組みました」と、出版に込めた情熱を語っている。
 宗教や文化の差異を超えて、イスラエルの人々との交流に心を砕いてきたSGI会長。1995年7月には、民音の招聘で来日した同国の「エフロニ合唱団」を本社で歓迎している。
 ヘブライ語版の『君が世界を変えていく』にはSGI会長が「まえがき」を寄せ、この時の模様を述懐しつつ平和に懸ける信念を述べている。
 そして「生命ほど、尊いものは、絶対にありません。大人も、子どもも、男も、女も。どの国の人も、どの民族も。何を信じていても、何を信じていなくても。この生命尊厳の思想を、世界精神にまで高めていかなければならない」と訴えている。
 一人一人の心に平和の種を植え、人間と人間を結び続けるSGI会長の言葉――世界が求める希望の哲学が、ここにある。
   (聖教新聞 2013-07-15)