わが友・寸・創大夏期講座・学園抄・夏こそゆったり読書の時間・読書

2013年7月27日(土)更新:4
【わが友に贈る】
 会場提供の皆様
 本当にありがとう!
 尊き宝城から
 無数の歓喜の劇が。
 福徳は三世に輝く!
   (聖教新聞 2013-07-24、以下同)


【若き友に希望の種子を チリ2都市で環境展示を開催】
●授業の一環として多くの児童・生徒たちが真剣に観賞した(国立コンセプシオン大学で)
チリ共和国の2都市で、環境展「希望の種子――持続可能性のビジョンと変革へのステップ」が行われた。
 池田大作SGI会長の2002年の環境提言「地球革命への挑戦」を踏まえ、SGIと地球憲章インタナショナルが共同企画・制作した同展――。持続可能な環境や社会は一人の人間の行動と「心の変革」から始まると強く訴える。これまで世界28カ国・地域で開催され、大きな反響を呼んでいる。
 首都サンティアゴから南に800キロ離れたバルディビア市の国立チリ・アウストラル大学での展示会(7月2〜13日)には、教職員や学生をはじめ、授業の一環として訪れた市内の小学校から高校の子どもたちなど約1000人が観賞した。
 同大学のエスコバル広報局長は「若い世代が”一人の精神の変革が世界の変革につながっていく”という展示のメッセージを受け取り、自身の生き方にしてほしい」と語った。
 また、首都から南へ500キロにあるコンセプシオン市の国立コンセプシオン大学での展示会(6月17〜29日)には、約1300人の市民が来場した。
 同大学のリカルド・バラ教授は「現代社会の抱える諸問題に重要な示唆を与えてくれるハイレベルの展示会」と高く評価した。


寸鉄
●平和創出のためには人間革命の思想が必要―議員(ブラジル) われらは誉れの先覚者と
●青年部が教学2級試験へ始動。学ぶ友も教える友も成長の好機(チャンス)。大挑戦を
●猛暑の中、創価班・牙城会・白蓮G(グループ)の労苦に感謝 尊き陰徳には必ず陽報が
●夏休み、子供を守る鍵は地域の目―識者。挨拶や声掛けで犯罪の種を根絶
●これからが経済政策の正念場―報道。公明よ出番だ。生活者目線で舵取れ


創価大学で夏期講座】
〈8・9月 文学、歴史、教育、語学、科学、医療など多彩な49講座 申し込みは来月29日まで〉
●「人間を人間として、最も人間らしく光り輝かせる力は、いったい何か。それは『学びの心』であります。学びの人生は強い。行き詰まらない」 (創立者


【学園抄 創立者とともに 第6回 栄光の誓い 若獅子よ 正義に生き抜け!】
〈私が親代わりに〉
●栄光寮の生徒たちと触れ合い、一緒にテニスや卓球をした。創立者から思わぬ提案。
 「毎日が勉強で忙しいだろうから、夏休み前の一日、君たちのためのお祭りをしてあげよう。私が親代わりになります」
      ◇
●目を細めていた創立者は、12年前を振り返った。
 「きょうは、私の人生で忘れられない日だ」
 青年リーダーとして社会変革に奔走していた57年(昭和32年)。民衆勢力の台頭を恐れた権力により、7月3日に大阪で不当逮捕された。出獄したのは「7・17」――。
 「民衆をいじめる権力と、真っ向から、正義のために戦ったんだ」
 生徒の顔が引き締まる。
 「諸君は21世紀の指導者です」
 「2001年7月17日、この日に諸君は、社長や重役になっているかもしれない。ジャーナリストとして、大活躍をしているかもしれない。またある人は、庶民の指導者として、地味ではあるが輝く人生を生きているかもしれない」
 21世紀――遠い未来に思えた。だが、ふつふつと胸に込み上げてくるものがある。
 「決勝点として、西暦2001年7月17日の日に――健康で世界に輝く存在として集まっていただきたい。一人も死んじゃいけないよ!」
 はい! こだまする決意。
 「21世紀の7月17日を楽しみにして、私もまた道を拓き、諸君を陰ながら見守っていきます」
●期待が大きいからこそ、厳愛の言葉もあった。
 「立派な演技をしても、社会は“頭”の勝負です。どれだけ頭脳を鍛えるかが学園の本義です。これを忘れれば学園に魂がなくなるんだよ」
      ◇
●「皆で俳句を詠もう!」
 創立者が一句。
 「この風も 緑も光も 希望祭」
 ある生徒は「涼風(すずかぜ)に きらめく緑 父娘(ふし)の詩(うた)」と詠む。
 「『きらめく緑』か……。素直でいいね!」
 若々しい感性を讃えた。聡明な女性リーダーを育むため、一瞬一瞬に真剣だった。

〈力をつけるんだ〉
●79年(同54年)4月、創立者創価学会会長を辞任。
 “嫉妬うず巻く日本を去って、外国に行ったほうがいいのでは”との声もあった。
 創立者に夫人は語った。
 「あなたには、学園生がいます。学園生は、どうするのですか。きっと寂しがりますよ」
 聖教新聞に詳しい動静が載らない日々。そのなか栄光祭実行委員たちを招き、励ます。
 「一人一人が、しっかりしていくんだよ」
 辞任後に初めて出席した学園行事も、同年7月17日の栄光祭だった。
      ◇
●「創立者・池田先生が、ご入場されます!」
 88年(同63年)7月17日の第21回栄光祭。開始前、突然の入場に拍手が湧いた。
 低俗な一部メディアが卑劣な中傷を書き連ねた時代。記者が興味本位で学園に押し寄せた。そんな状況に憤り、創立者の出席のことを心配していた生徒たち。だが今、創立者は目の前に立っている。
 「将来に向けて、今は力をつけるんだよ!」
      ◇
●93年(平成5年)の第26回栄光祭。前日の7月16日、リハーサルの後、創立者からの伝言が読み上げられた。
 「学園生は獅子の子だから。先生は、新しい歴史を開くために動かねばいけないので、皆で元気いっぱい、楽しくやりなさい」
 生徒たちは言葉を失った。続いて和歌が紹介された。
 「若獅子よ おお 頭(こうべ)には 月桂冠  乙女の髪には 英知の風吹け」
 そうだ! いつまでも甘えていてはいけない。創立者とともに、自分たちが歴史をつくるんだ!
 17日。決意満々と、躍動する学園生の姿があった。
 95年(同7年)、「7・17」は東西共通の「栄光の日」となった。今年も創立者がメッセージを贈った。
 「わが学園生が伸びている。わが学園生が育っている。私にとって、これほどの喜び、これほどの誇り、これほどの生き甲斐はありません」
      ◇
●2001年(同13年)9月16日。日曜日にもかかわらず、東京校へ続く「哲学者の道」に“登校”する人影が絶えない。校門をくぐったのは卒業生。「創価学園21世紀大会」が母校で行われた。
 「約束を果たしてくれて、本当に、ありがとう!」
 創立者は、懐かしい一人一人の顔を見つめた。
 「うれしい。わが子を迎えるお父さん、お母さんのような気持ちです」
 翌年に第2回大会を開催。さらに次の年、関西校卒業生が集った。
 博士がいる。医師がいる。ジャーナリスト、政治家、経営者、弁護士、公認会計士、看護師、教師、芸術家、プロ野球選手……。そして庶民の指導者として日夜、汗を流す人々がいる。日本中、世界中で卒業生が輝く。
 学園生を励ます創立者創立者との誓いを貫く学園生。“父子”の歴史は未来へ続いていく。


【社説 英気養い価値ある成長の夏に】
●”先生は青年時代、どう勉強なさったのですか”――真剣な青年の問いに、心からうれしそうに答える戸田会長。
 「世界の恒久平和の実現も、帰するところは日蓮大聖人の生命哲学による以外に道はない」「自己を磨き、大いに勉強に励んでもらいたい。私は、諸君を心から信頼している」。後事を託す師。若き弟子の誓いの声が響いた。小説『人間革命』に描かれる水滸会の歴史である。

〈信・行・学の実践が充実の要〉
●池田名誉会長は、「『会う』ことから何かが始まる」と語る。「何かを学べるし、自分の世界も広がる。次の、新しい出会いへと、つながっていく。勢いも出る。知恵もわく」(『池田大作全集』第80巻)と。


【きょうの発心 一家で宿命転換し和楽の家庭築く】
●此の法門を申すには必ず魔出来すべし魔競はずは正法と知るべからず(兄弟抄、1087ページ・編688ページ)


【児玉ひろ美の子どもとつながる読書共育〈3〉 夏こそゆったり「読書の時間」】
〈今月の実践ポイント〉
◎乳児の読書は、会話の延長
◎「文字が読める」と「意味が分かる」は違う
◎読書に“飛び級”はない


【読書】
〈先史時代を追体験 驚きの先端技術も〉
・『人類20万年 遙かなる旅路』アリス・ロバーツ著 野中香方子訳

●竹で作った筏(いかだ)で太平洋に漕ぎ出したり、野生動物がうろつくナミビアの灌木(かんぼく)地で野宿を試みたりと、命がけとも言える冒険をくり返す。と同時に、各地で先史時代について研究する考古学者や遺伝学者などに取材を重ねていく。
●化石から抽出したDNA、石器、足跡から年代や当時の生活を検証する驚異的な先端技術が、随所で紹介される。例えば、「特定の変異遺伝子が、太古の人類の移動を示すマーカーになる」という。「我々はどこから来たのか?」の答えを探す人々の飽くなき情熱に、胸打たれる。

〈高利の“小口金融(マイクロファイナンス)”搾取の実態暴く〉
・『世界は貧困を食いものにしている』ヒュー・シンクレア著 大田直子訳
●現在、世界でマイクロファイナンスの融資を受けている貧困者は約2億人。業界としては700億ドル産業といわれるが、その多くはごく一部の成功譚(たん)を大々的に宣伝し、投資家の善意に付け込んで資金をかき集めつつ、一方では、貧困者相手に高利貸並みの高金利で搾取しているという。その結果、貧困の解決策という当初の目的にほとんど寄与しないばかりか、借り主の多くが、生活費や別のローン返済のため、新たな借り入れに走るという“借金地獄”に陥っている。
●貧しい人に施しをすることで自己満足を手に入れる投資家と、貧困者を搾取することで手堅く儲けるマイクロファイナンス機関との間に“利害の一致”があったことも指摘している。
●詰まるところ、貧困撲滅への対策も、人間自身が強欲・欲望を克服し得るか否かにかかっているのだろう。