青年よ「教学の利剣」を磨け

2013年7月28日(日)更新:7
【社説】
 9月29日(日)に実施される「青年部教学試験2級」の申し込みが22日から始まった。締め切りは8月4日(日)。(1)現在、青年部教学資格3級の人(2)受験申し込みの締め切り時点で、青年部員であること(3)日常の会合・活動に参加していること――が受験の条件となる。
 一人でも多くのメンバーが挑戦できるよう、全力で応援をしていきたい。
 試験範囲は、昨年の青年部年間拝読御書「立正安国論」(全編)と、本年の同拝読御書「種種御振舞御書」(全編)、および「日顕宗を破す」だ。

〈“2級試験”通し重書を研鑽〉
 立正安国論は、日蓮大聖人の国主諫暁の書である。大聖人が同書を時の最高権力者である北条時頼に提出したのは、文応元年(1260年)7月16日。以来、度重なる大難を敢然と乗り越えて、妙法弘通に生き抜かれた。
 大聖人はその後、立正安国論を幕府の権力者に重ねて提出されるとともに、亡くなられる直前にも門下に同書の講義をされている。「大聖人御一代の御化導は立正安国論に始まり、立正安国論に終わる」といわれる。同書は、私たちが永遠に心に刻んでいくべき重書といえよう。
 種種御振舞御書は、竜の口の法難や佐渡流罪など、最も厳しい弾圧の渦中の闘争について、大聖人ご自身が記されたものである。同書を拝すると、大聖人の偉大な境涯と振る舞いに感動し、広布への決意を新たにせずにはいられない。
 これまで青年部では「御書池田大学運動」として、各地で活発な教学研鑽を行ってきた。九州男子部では「先駆九州教学大学校」として、毎月、各地で青年部年間拝読御書を学習。参加者が信心への確信を深めたのはもとより、講義に参加した友人が感動し、その後、入会したというエピソードも生まれた。女子部も首都圏での教学部長講義の開催など、各地で「御書根本」の活動を展開してきた。

〈心つかみ知性を啓発する力〉
 かつて池田名誉会長は随筆で綴った。
 「教学の力を持たなければ、真実の偉大な信仰者とはいえない。信仰が原動力となり、教学が翼となってこそ、幾百千万の人びとの心をつかみ、人びとの知性を啓発させながら納得させることができる。一人ひとりが、その広布の闘士となっていくのだ」と(『池田大作全集』第132巻〈教学研鑽の喜び〉)。
 青年の成長こそ希望だ。教学試験を最大の好機と捉えて行学の錬磨に挑み、皆が新時代のリーダーへと成長したい。
   (聖教新聞 2013-07-25)