広島から平和の世紀を 原爆犠牲者・戦没者追善勤行法要

2013年8月16日(金)更新:6
【平和をつくる 広島から平和の世紀を 原爆犠牲者・戦没者追善勤行法要】
●厳粛に営まれた勤行法要。学生部による「中国学生平和意識調査」の報告なども行われた(広島池田平和記念会館で)
●広島への原爆投下から68年を迎えた6日午前、「原爆犠牲者・戦没者追善勤行法要」が広島池田平和記念会館で厳粛に行われた。これには被爆者や遺族、青年部の代表が参列。原爆、戦争、核実験等で亡くなった全世界の犠牲者の冥福を祈り、核兵器廃絶への誓いを込めて、勤行・焼香した。
 SGI(創価学会インタナショナル)青年部による「核兵器の非人道性」に関する意識調査の報告の後、久保総広島長があいさつ。篠原中国長は「池田大作先生の小説『新・人間革命』執筆開始20周年となる本日の意義をかみしめ、決意を新たに世界へ“平和の心”を広げたい」と誓った。
 東京から訪れたアンダーソン君恵さんは11年間、アメリカに住んでいた。「子どもたちに、原爆の恐ろしさを正しく知ってほしくて参加しました」と。
 また、神奈川から参加した石綿浩一さんは今、広島市の「被爆体験伝承者」養成事業の研修を受けている。「戸田先生の原水爆禁止宣言が発表された地域で育った私の使命として、少しでも平和に貢献していきたい」と力を込めた。
 婦人部の広島女性平和委員会による第10回「被爆体験を聞く会」は同日午後、同会館で開催された。広島女性平和委員会の石藤行江委員長の後、広島平和文化センター被爆体験証言者・森田節子さんが語った。
 森田さんは12歳の時に爆心地から約2キロの場所で被爆した。両腕が焼け、周囲も皆、やけどで肌が赤や黒に。異臭が鼻を突いた。「ようやく学校に行けるようになっても、うつる、臭いと差別を。死にたいと何度も思ったが、父が私を支えてくれたのです」――当時の模様を今、全国各地で語り抜いている森田さん。「原爆の悲劇を伝えることが私の使命です」と述べた。
 池上総広島婦人部長があいさつした。
   (聖教新聞 2013-08-07)