「無冠の友」は尊き幸福の使者

2013年10月19日(土)更新:3
【社説 「無冠の友」は尊き幸福の使者】
 今週16日、大型で強い台風26号が列島を襲い各地に甚大な被害をもたらした。伊豆大島(東京都大島町)をはじめ、被災された皆さまに、心よりのお見舞いと一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
 本社では前日から、配達員の安全を最優先することを確認。万全を期すよう徹底した。その日の朝。雨に濡れないようにと丁寧にビニールに入れられた聖教新聞を手にして、あらためて配達の労苦を思い、熱いものが込み上げた。

〈いつの日も真実に向き合う〉
 あす20日は「新聞配達の日」。雨の日も風の日も雪の日も、たゆみなく「銀の道」を走る配達員「無冠の友」ありてこその聖教新聞である。尊き献身に深い感謝を捧げたい。
 15日から21日は「新聞週間」である。今年の代表標語は「いつの日も 真実に 向き合う記事がある」。単に情報を伝達するだけであれば、スピードに勝るインターネットやテレビには及ばない。しかし新聞には、「情報の正確性」「世論の形成力」で他のメディアを上回る期待が寄せられる(日本新聞協会の調査)。
 本紙の愛読者から、「世の中は暗い話題が多いのに、聖教新聞は笑顔がいっぱいで明るくなる」などの声も頂く。
 東日本大震災から953日。本紙は、師への誓いを胸に幾多の困難と闘い抜いてきた友の姿を、一日たりとも忘れたことはない。そこにある「真実」と向き合い、被災地の友へ励ましの光を送り続ける決意である。
 9月24日付の「新生東北」の体験記事では、40年以上にわたって新聞の切り抜きを続け、苦楽に紛動されない生き方を示してこられた多宝会の友を紹介した。
 友人の悩みに合った記事の切り抜きを通して対話し、共感を広げる読者も多い。さまざまな形で活用されているのも聖教新聞の特長である。

〈生きる希望と未来を開く力〉
 池田名誉会長は、本紙配達員や販売店の方々の機関紙「無冠」に綴っている。
 「生きて、生きて、生き抜く限り、断じて希望はある!――この人間の真実を伝え、限りなき生命の力を引き出すのが、言葉の力といってよい」「聖教新聞は『励ましを送る』新聞です。万人の心を『仏の境涯へと高めゆく』新聞です」
 一行の文章が生きる希望となる。一つの記事が未来を開く力となる。そう確信し、皆さまと共に一層の紙面充実に努めたい。「築き守らむ民衆城」――社歌に掲げた使命と責任を胸に刻みながら。
   (聖教新聞 2013-10-19、以下も)


【きょうの発心 自らの勝利で「11・18」を荘厳】
御文
 金(こがね)は大火にも焼けず大水にも漂わず朽ちず・鉄(くろがね)は水火共に堪えず・賢人は金の如く愚人は鉄の如し・貴辺豈真金に非ずや・法華経の金を持つ故か(生死一大事血脈抄、1337ページ・編402ページ)
通解
 金は大火にも焼けず、大水にも流されず、朽ちることもない。鉄は水にも火にも堪えることができない。賢人は金、愚人は鉄のようなものである。あなたはまさに真金ではないか。法華経の金を持つ故だろうか。
●難に紛動されない、金のような「賢人」の生き方を貫く門下をたたえられた一節です。
●「職場でも『金メダル』を! 学会活動でも『金メダル』を!」(先生)