全てを動かす確信の祈りを

2013年11月12日(火)更新:4
【地平線を越えて SGI会長と心の絆 1992年 イタリア・ミラノ(上)】
●「妙法の我らのルネサンスは 世界中の民族に 平等にして 生命の尊厳の 尊き精神の絆を広げゆく 『民衆ルネサンス』! そして 『人類ルネサンス』!」
 「おお わがイタリアの友よ! 誇り高く貴国が創造した 世界最上の総合芸術 オペラの如く 人間の交響曲の 名指揮を執りながら 『友情』と『調和』の 崩れざる楽園の舞台を 創り給え!」

●「よく婦人部で話し合うのですが、お題目は、“あげる姿勢”と、“あげる数”と、いったい、どちらが大切なのでしょうか。質と量と言いますか……」
 SGI会長が答える。
 「10万リラ(イタリアの通貨)のお札は、1万リラのお札よりも、質が高い。10万リラ札のほうが良いのは当然です。真剣な、確信ある唱題が大事です。そのうえで、10万リラ札を、数多く持っていれば、いちばんいいわけです。
 質も、量も、両方、大事なのです」
●SGI会長は、さらに続けた。
 「また、仏法では感応が大切です。たとえば電話は感度が良ければ、小さな声で『もしもし』と、ささやいても通じる。叫ぶような声で『もしもし!もしもし!』とやっても通じない場合もある。
 祈りが通じるには、ありのままの自分で、子どもが『お母さーん』と親に抱きついていくような気持ちで、ぶつかっていくことです」
●「先ほど、SGI会長とともに唱題していると、自分の夢を実現させようという意欲と勇気がこんこんとわき上がってきました。どうしたら、いつでも、このような気持ちで唱題し、勇気をもって生きていけるのでしょうか」
●「たとえ一遍の題目でも、全宇宙に通じます。いわんや『心』『一念』をこめた題目は、一切を揺り動かしていく。一般的にも、同じ『愛しています』という言葉でも、心がこもっているか、口先だけかでは、全然ちがう」
 「ともあれ、『わが身が妙法の当体なのだ』と深く深く確信した題目、『私は、仏の使いとして、妙法を弘めるために生きるのだ』と一念を定めた題目が、御本尊に響かないはずはない。宇宙に届かないはずはない。
 必ず自在の境涯になっていく」
   (聖教新聞 2013-11-12)