人間精神を覚醒させる平和哲学に学べ

2013年11月24日(日)更新:1
池田大作SGI会長の提言選集発刊 「新しき人類社会と国連の使命」】
《チョウドリ元事務次長が序文を寄せる 優れた発想と深い洞察》
 『新しき人類社会と国連の使命――池田大作 平和提言選集』(上下巻)が、潮出版社から発刊された。
 これは、1・26「SGI(創価学会インタナショナル)の日」に寄せて池田SGI会長が発表してきた平和提言から、地球的問題群への取り組みに必要な国連の改革や強化を論じた内容を抜粋して、テーマ別に集成したもの。第1回の提言発表から30周年の佳節にあたり、戸田記念国際平和研究所が編集した。
 上巻は「ソフト・パワー」「平和構築」「貧困と人間開発」「環境とエネルギー」「人権」などを収録し、下巻は「不戦の制度化」「軍縮教育」「核兵器の禁止」などを掲載。また「国連提言」「核廃絶提言」「環境提言」に加え、昨年と本年の平和提言の全文も収められている。
 人類が直面する諸問題の解決へ、SGI会長は仏法の生命尊厳の哲学に基づいて、世界の進むべき方向性を指し示してきた。
 これまでベトナム戦争の即時停戦(1966年)や日中国交正常化(68年)をはじめ、「教育国連」(73年)や「世界食糧銀行」の創設(74年)、「環境国連」の設立(78年)を呼び掛けている。また78年の第1回国連軍縮特別総会、82年の第2回総会に際しては、核兵器廃絶へ向けた提言を発信。第8回「SGIの日」(83年)からは毎年、平和提言を発表している。
 こうした提案の中心軸として、SGI会長が一貫して訴え続けてきたのが、国連の機能強化であった。
 本書には、SGI会長と友好を結ぶ元国連事務次長のアンワルル・チョウドリ博士が序文を寄せている。
   (聖教新聞 2013-11-22)