教学 御本尊根本に幸福の道を

2013年12月10日(火)更新:4
【御書池田大学運動のために 日女御前御返事(下)】
《御文》
 此の御本尊全く余所(よそ)に求る事なかれ・只我れ等衆生法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり、是を九識心王真如の都とは申すなり、十界具足とは十界一界もかけず一界にあるなり、之に依つて曼陀羅とは申すなり、曼陀羅と云うは天竺の名なり此には輪円具足(りんえんぐそく)とも功徳聚(じゅ)とも名くるなり、此の御本尊も只信心の二字にをさまれり以信得入とは是なり。 (御書1244ページ9行目〜12行目)

《通解》
 この御本尊を決して別の所に求めてはならない。ただ、私たち衆生法華経を持って南無妙法蓮華経と唱えるその胸中の肉団にいらっしゃるのである。これを「九識心王真如の都」というのである。
 十界具足とは、十界のどの一界も欠けることなく一界に納まっているということである。このことによって、御本尊を曼陀羅というのである。曼陀羅というのはインドの言葉であり、訳すと輪円具足とも功徳聚ともいうのである。
 この御本尊も、ただ信心の二字に納まっている。「信によってこそ入ることができる(以信得入)」とはこのことである。


《名誉会長の講義から》
 広宣流布に敢然と一人立たれた戸田先生の死身弘法の信心なくして、そして、創価三代を貫く師弟不二の信心なくして、今日の学会はありません。まさに、創価学会は「信心の二字」を根本としてきたからこそ、隆々と大発展してきたのです。
 「信心」こそ、一切の勝利の源です。
 信心は、私たちの自行化他の実践の根幹です。また、人間革命、宿命転換の源泉であり、魔を破る利剣であり、立正安国・広宣流布の推進力です。これは、いかなる時代になっても変わりません。いな、変わってはならない。絶対に失ってはならない創価学会の根本精神です。
 ゆえに、新たな「青年学会」の拡大も、強盛にして清新なる信心から始まります。
   ◇ ◆ ◇
 「信」をもって歩めば、誰でも仏になれる。仏としての振る舞いで人々を支え守り導いていける。この仏道を成就するための、私たちを成仏させるための御本尊です。なんと、ありがたいことではありませんか。
 この「御本尊根本」の信心を教えてくださったのが、牧口先生、戸田先生です。
 「御本尊根本」の信心と実践は、創価学会の出現によって厳然と確立されました。ですから、創価学会は御本尊の無量の功徳力を引き出すことができたのです。
 大聖人の仰せの通りの御本尊根本の信心は、創価学会にしかありません。だから、世界広布が現実のものとなったのです。
 私たちは、どこまでも「御本尊根本」の信心で、また「大聖人直結」「唱題根本」「御書根本」の実践で前進してまいりましょう。
 (いずれも「勝利の経典『御書』に学ぶ」〈日女御前御返事〉から)


〈理解を深めよう “悪知識を捨てよ”〉
●同志やその集い、また師匠が善知識にあたります。
●「悪知識を捨てて、善友に親しみ近づきなさい」(御書1244ページ、通解)
●私たちの仏道修行を妨げ、退転へと追いやる存在を「悪知識」といいます。
●私たち一人一人の前進の前にも、信心から離れさせようとする、さまざまな試練や魔の働きが競い起こります。
●「受くるは・やすく持つはかたし・さる間・成仏は持つにあり」(同1136ページ)
●何があろうとも不退転を貫くことが最重要なのです。
 また私たちの内面を見ても、その生命には誰にも「無明」があります。しかし自身の胸中の迷いや葛藤を乗り越えていくことが、結局、悪知識を遠ざけていくことにつながります。だからこそ私たちは、すすんで善知識に縁していくことが大切です。善知識と共に進むことで悪を悪と見抜き、悪を退けて幸福の軌道を歩み抜くことができるからです。
   (聖教新聞 2013-12-10)