地平線を越えて カナダ(上)・2014年 婦人部の活動について他

2013年12月16日(月)更新:3
【音楽隊が12度目日本一 創価ルネサンスバンガードが「内閣総理大臣賞」】
●堂々たるステージを繰り広げる王者・ルネサンスバンガード。審査員からは「輝かしいサウンドで、圧倒的なインパクトが素晴らしい」との講評が(さいたまスーパーアリーナで)
●人生の一瞬一瞬を大切にする思いを込めて――鼓笛隊・グランエスペランサが、華麗な舞で観衆を魅了した(同)
●第41回「マーチングバンド・カラーガード全国大会」(日本マーチングバンド協会主催)が14、15の両日、さいたまスーパーアリーナで開催され、音楽隊の創価ルネサンスバンガードが「マーチングバンド部門・一般の部」で12度目となるグランプリ「内閣総理大臣賞」を受賞。鼓笛隊の創価グランエスペランサが「カラーガード部門」で10回連続の金賞に輝いた。
 ◇ 
 ルネサンスバンガードのテーマは「King Arthur――時代を拓く歓喜の凱歌」。
 ベートーベンの「第九」をモチーフにしたファンファーレの後、騎士に扮したルネサンスバンガードが登場。洗練されたサウンドと鮮やかな隊形変化に、観衆がどよめく。
 バンガードが演じたのは、イギリスの伝説的英雄・アーサー王が、民衆のために立ち上がる勝利の劇。圧巻のステージが終わると、会場はひときわ大きな喝采に包まれた。
 仕事、学業、そして学会活動をやり抜き、勇んで練習に駆けつけた同楽団の友。
 弘教を実らせた友がいた。職場で見事な実証を示した友がいた。宿命と戦い抜く不屈の友がいた。そして全メンバーが機関紙拡大を達成し、当日を迎えたのである。
 本番直前、師から「堂々と王者の演奏を」との伝言が。「皆の心が一つになった瞬間でした。池田門下の誇りを胸にステージに臨み、“歓喜の凱歌”を響かせることができました」と外山一哉楽団長は力を込めた。
 鼓笛隊の創価グランエスペランサは「Infinity of Life――永遠に咲く花」をテーマに、生命の可能性を生き生きと表現した。
 田中理沙団長は語る。「全員が自身の壁を破ることができました。心と技術をさらに磨き、広布をリードする人材に成長します」
   (聖教新聞 2013-12-16、以下同)


【地平線を越えて SGI会長との心の絆 1993年 カナダ(上)】
●カナダSGIのミアーズ理事長は、深い感慨を込めて語る。
 「93年の池田先生の訪問の後、新しい青年の人材が陸続と現れました。彼らは今、カナダの各界で人間主義のリーダーとして活躍しています。
 メンバーの陣列も、この20年で2倍以上に拡大しました。先生のご訪問は、21世紀のカナダ広布の道を指し示し、開くものであったと実感しています!」
     ☆
●93年9月27日夕刻――。
 池田SGI会長はモントリオールの空港に降り立った。3日前に、アメリカ・ハーバード大学での2度目の講演(「21世紀文明と大乗仏教」)を終えたばかりだった。
 しかし、この日のモントリオールはあいにくの雨。当時、議長だったイズミ最高参与は振り返る。
 「悪天候を申し訳なく思っていた私たちに対して、宿舎に到着された先生は『心配しなくてもいいよ。これは慈雨だよ。雨が必要だったんだ』と、やさしく言われました。そう励ましていただいて、本当に心が軽くなりました」
 翌28日には、モントリオール総会が行われた。会場は、1年前に完成したばかりのモントリオール文化会館。会館の前では、音楽隊や鼓笛隊がにぎやかな演奏でSGI会長を歓迎した。会長は両手を挙げ、「真心の演奏、ありがとう!」と若き友に最敬礼を。

《豊かな知恵で幸福の人生を》
●「総会には、トロントやオタワ、ケベックなどカナダ東部からも大勢のメンバーが参加していました。じつは、収用人数の関係で2階の広間に入れなかった人が、この1階の仏間に集まっていたんです。
 皆、テレビのモニターを通して、総会に“参加”する予定でした。でも、2階の会場には行けないので、少しさびしい思いをしていた人もいたんです」
 突然、ドアが開いてSGI会長が部屋に入ってきた。「皆さん、どうか幸福に!共に素晴らしき人生を生きましょう!」と呼び掛け、励ましを送る会長。
 皆が驚いた。そして、喜びの声をあげた。同時に、大拍手が湧き起こった。
 一人でも多くの人と出会いを結びたい。同志の労苦をねぎらい、たたえたい。その心情が、一つ一つの行動にあふれる。
     ☆
●総会では各部の代表があいさつ。混声合唱団が伸びやかな歌声を披露した。
 SGI会長は語った。
 「すばらしい合唱ありがとう!感動しました」。大拍手が会場を包む。
 「美しいモントリオールに来てから、私は写真も撮りました。詩も浮かびました。そして、おいしい空気も、ただで、いっぱい吸わせていただきました。こんないい空気を吸っていれば、皆さんの頭脳がすっきりと聡明であることも当然だとわかりました」
●この日、SGI会長は「知恵」の大切さについて語った。
 「人生は思うようにいかない場合が多い。どうして、こんな人と結婚しちゃったのかな。どうして、こんな両親のもとに生まれてきたのかな。(中略)どうして、こんな会社に入ってしまったのかな――。
 そうしたすべての悩みを、『煩悩即菩提』の法理で、全部、幸福に変えていく、喜びに変えていく。それが『信心』の力である。
 『信心』とは『以信代慧(信を以(も)って慧に代(か)う)』と説かれるように、最高の『知恵』の働きをする。信心が強ければ強いほど、豊かな知恵の振る舞いになっていく。それが本当の信仰者である」
 さらに、こう訴えた。
 「何があっても、楽しめる境涯。価値的な、ものの見方と知恵。すべての悩みを打開していける力。それは『自分自身を磨く』ことで開かれる。
 それが『人間革命』である。それが『一念三千』の実践である。わが一念、わが境涯を変えることで、一切を幸福へ、幸福へと変えていけるのである。
 カナダの皆さまは、どうか、だれよりも『聡明な人生』即『幸福な人生』となっていただきたい」
●「総会で池田先生は、苦悩を喜びに変える力こそ信心だと訴えられました。私は、どんな苦難にも負けない“幸福の女王”となるために、先生が言われたことを、いつも心に刻んでいます。先生の言葉は、私にとって勇気の源泉です」
●「私はこのモントリオールの地で、SGIの一員として活動できることを本当に誇りに思います。先生の心をわが心として、全ての青年が偉大な可能性を開いていけるよう、全力で励まし、支えていきます!」


【きょうの発心 自身の一念次第で道は開ける】
御文
 浄土と云ひ穢土と云うも土に二の隔なし只我等が心の善悪によると見えたり(一生成仏抄、384ページ・編22ページ)
●浄土、穢土といっても二つの国土があるのではなく、衆生の心の善悪によって決まる、との仰せです。


【2014年(平成26年)婦人部の活動について】】
《実践の五指針 絶対勝利の婦人部》
 一、祈りからすべては始まる
 一、わが家は和楽の前進
 一、後継の人材を伸ばす
 一、地域と社会を大切に
 一、生き生きと体験を語る


〈1 平和と希望の創価の哲学を拡大!〉
☆「勇敢に快活に語り抜いた分だけ、友のことを祈り、行動し抜いた分だけ、互いの生命に『幸福の花』は必ず、咲き薫っていく」 (「随筆 我らの勝利の大道」114)
(1)生き生きと体験を語り弘教を推進
(2)グループ学習の充実で幸福を拡大

〈2 未来部・青年部とともに前進!〉
☆「勇気ある信心に立ち上がった人が一人いれば、家族も眷属も、必ず前進勝利の生命の軌道へ、リードしていくことができる」 (『希望の花束3』)
(1)後継の人材の成長を祈り育もう
(2)婦女一体で希望のスクラム

〈3 歓喜の信心で人間革命に挑戦!〉
☆「仏法の根本は師弟にある。『師弟の道』がわかれば、自身の人間革命も一生成仏も間違いない。また、広宣流布の永遠不滅の道も開かれる」 (小説『新・人間革命』第19巻)
(1)求道の心で研鑽に励もう
(2)心通う励ましで総合力を発揮