火の用心、絶対無事故

2013年12月22日(日)更新:2
【名字の言】
 今年も、きょうも含め10日となった。師走は何かにつけて気がせいたり、反対に気が緩んだりして、けがや事故の危険が増す。特に注意したいのが火災だ▼火災の発生件数は、暖房器具が使われ、乾燥する12月以降の冬季が最も多い。災禍を防ぐためには「気をつけて!」と、家庭や地域で声を掛け合う努力が肝心だ。皆で注意を喚起し、防火への意識を高め合っていくネットワークが、乳幼児、高齢者、障がい者といった「災害弱者」を守る大きな力にもなる▼福岡市城南区の男子部では、年末年始に火災を未然に防ぐための地域パトロールを行っている。「火の用心」の声を掛けながら、朝昼晩と地域を回る。約10年続く伝統となり、近隣からも感謝され、信頼を広げている▼日蓮大聖人は「ふゆ(冬)はせうまう(焼亡)しげし」(御書1101ページ)と仰せになり、冬場の火災に注意を促されている。防火だけでなく、門下の生活全般にわたって、常にこまやかな心配りをされた▼明年の「世界広布新時代 開幕の年」へ、各地で力強い助走が開始されている。一人一人が、本年の総仕上げを見事に飾りたい。その第一は「絶対無事故」にあると決め、心の油断を排し、強い祈りを根本に、万全の日々を送ろう。(剣)
   (聖教新聞 2013-12-22)