同志の活躍を私の手で書き残し、恩返しがしたい

2014年1月12日(日)更新:2
【名字の言】
 英単語のつづりに、「なるほど」と感心する時がある。例えば、「雨」と「弓」は英語で「RAIN」と「BOW」だが、それらをつなぐと「RAINBOW」(虹)になる▼虹が人の心を打つのは、七色の鮮やかさや、空に懸かった弧(こ)の幾何学的な美しさもあるが、「雨のち晴れ」に現れる、そのタイミングと無関係ではあるまい。空模様に心模様を重ねるからだろう▼ある東北の婦人部員は幼少、やけどで利き手の指3本を失った。家族の愛情、同志の励ましに包まれ、女子部のリーダーとなった彼女は、本紙通信員にもなりたいと思った。“同志の活躍を私の手で書き残し、恩返しがしたい”。念願かない、晴れて通信員に。後年、2度のがんや脳腫瘍と闘った。その時も、“元気になって、再び同志の雄姿を書く”との使命感が彼女を支えた。通信員歴30年を超えた今も健筆(けんぴつ)を振るう▼雨上がりなどに、陽光に輝く大気中の水滴が、空に虹を懸ける。試練を信心で勝ち越えた同志の、感動の軌跡を描いた通信員たちの記事に読者は涙し、心に希望の虹を描いてきた▼今月は、通信員制度発足60周年。本部幹部会には「全国通信員大会」の意義も込められた。各地で活躍する通信員の友に、心からの感謝をささげたい。(代)
   (聖教新聞 2014-01-12)