地平線を越えて 1997年 インド(下)・読書 他

2014年1月22日(水)更新:5
【地平線を越えて SGI会長との心の絆 1997年 インド(下)】
《社会で輝く勇気と慈愛の賢者に》
●太陽の仏法は昇る おお! インドの友よ 敬愛する精神の大国の勇者たちよ 壮麗なる曙の 新しい光のなかで 目覚め はばたき征(ゆ)かんとする 賢者の翼よ
 さあ 天翔(あまか)けん 大切な貴方たちよ 勇気と慈愛と聡明の翼もて 絢爛たる七彩に輝く朝の 祖国の空に! そして 人類の大空に! どこまでも悠然と 高く! また高く!
 (長編詩 「月氏(がっし)の曙 地湧の讃歌」)

     ☆
デリー大学の学生だった1980年に入会して以来、父の死や姉の大病を経験。自身の宿命を強く感じながら、歯を食いしばって進んできた。
 苦難の時に実感した題目の力、同志の励まし、そして、SGI会長の指針が、信心の原点だ。
 学費を工面するために始めた国営放送のアルバイトで、ラジオニュースを読むことに。そのことが縁となって、メディアの世界へ飛び込んだ。
 「池田先生が各界の要人と会われた97年の訪印では、インドの発展を願い、広布の未来を開こうとされる先生の息吹が、ビンビンと伝わってきました。
 だからこそ私は、“先生にインドのパワーをお見せしたい”との思いで、出演者をまとめていきました。
 プロの舞踊家が多く出演し、意見が合わないこともありましたが、団結の鍵は題目と決め、時間を見つけては真剣に祈りました」
●古典舞踊「クチプディ」と「バラタナティヤム」、ジャズグループの演奏、未来部によるフィナーレ……そのなかで、長編詩を誰が読むのかが議題に上った。
 コンワルさんが、いいんじゃない?――出演者の一人が言うと、皆がうなずいた。
 「参ったと思いました。私は、裏方に専念するつもりでしたから(笑い)。出演が決まって、長編詩を何度も何度も読み返し、先生のインドへの思いを、あらためて感じました。それとともに、“私が広宣流布のためにできることは何か”を深く考えるようになったのです」
●スポットライトがコンワルさんを照らすと、芯のある力強い声で長編詩が詠(えい)じられていく。
 「光が当たっていたので、私の位置からは、先生の姿をはっきりと見ることはできませんでした。
 しかし、先生の言葉を、先生の前で皆に伝えられたことは、最高の幸福でした。全てが終わった後、喜びで涙があふれました。
 そして、長編詩の一節である『社会に深く根を張った/智慧の一人の重みは/千人 いな万人にも匹敵する』をわが生涯の指針として、社会で活躍し、BSGの発展に貢献できる人材になろうと決意したのです」
     ☆
●「信心根本に病を乗り越え、一家和楽を実現したい――それだけを強く願っていました」。
●「写真展の時、先生は立ち止まって、1枚の写真をじっと見つめていました。ソニア夫人も一緒でした。後で分かったのですが、それは、夫人が一番大切にしていた写真だったのです。
 先生は、どこまでも、目の前の人の心に寄り添い、深く励まそうと全力を尽くされていました。私は、先生の姿に触れて、自分の甘さに気づいたんです。“信心すれば何とかなる”のではなく、“信心しているからこそ、人間として、最高の振る舞いをしていかなければいけない。人のために、真剣に行動していかなければならない”と」
●SGI会長が初訪印し、広布の種を蒔き始めてから半世紀。創価人間主義の鼻は、インド社会のあらゆる分野で爛漫と咲き薫っている。
   (聖教新聞 2014-01-22、以下同)


【きょうの発心 真の安楽に生きる喜びを実感】
御文
 妙法蓮華経を修行するに難来るを以て安楽と意得可きなり(御義口伝、750ページ・編1596ページ)
仏道修行に際し、苦難が競い起こっても、いよいよ境涯を開く時と勇んで立ち向かうよう、教えられています。
●先生のたび重なる激励で、“真の安楽とは、過ごしやすい環境が整うことではない。困難と闘う中で鋼(はがね)の心を築くことだ”と決意を新たにし、一つ一つ乗り越えてきました。


【信仰体験 野田村のばあさんの話 聞いてくださんせ】
●「題目がなかなかあがらねえ?
 なんでなんす。
 ただ、御本尊様としゃべってればええことを」


【読書】
《『マーサ・ヌスバウム』神島裕子著》
●現代屈指の哲学者 思想の特徴解説


《『人類はどこから来て、どこへ行くのか』エドワード・O・ウィルソン著 斉藤隆央訳》
●進化の起源探る“社会性”に注目