阪神・淡路大震災から19年・抹消動脈疾患 他

2014年1月24日(金)更新:5
【“仮設住宅の絆”は今も! 阪神・淡路大震災から19年 東加古川団地の物語】
《「池田先生、元気にやってまーす!!」》
〈座談会は友人がいっぱい〉
仮設住宅「東加古川団地」には、秋になると、コスモスの花が咲いた。“懐かしい仮設の思い出を忘れない”――仮設の同窓会は「コスモスの会」と名付けられた。今年の1月17日には、10人の同志が集まった。
 顔を合わせると話が止まらない。一人一人の近況報告は、笑いあり、涙あり。1年ぶりなのに、ずっと一緒にいたような気持ちになる。
 「苦楽を分かち合った同志やから、心がほっとする。また、来年まで頑張るぞと決意して帰るんです」。
     ◇
●「皆さん、失意のなかで、神戸から遠く離れた加古川に移ってこられる。不安を取り除き、少しでも、力になりたかった」
     ◇
●「加古川の同志が毎日、来てくれるんです。『ここで出会えたのも、“久遠の縁(えにし)”』と励ましてくれてねえ……だんだん、広宣流布への情熱を取り戻していきました」
     ◇
●「“独りにさせてはいけない”と、皆で仮設じゅう、声を掛けて回りました」
●毎月、仮設内で開かれる「ルネサンス座談会」は、いつも、友人でいっぱいだった。団地の自治会長も毎回、参加してくれた。広布草創期のような勢いで、4年間で仮設内で11世帯の弘教が実る。
 「本当によく題目をあげました。苦しかったから戦えた。私にとっては“第2の草創期”でした!」


〈草創の信心を学んだ〉
●「私は、仮設で、草創の信心を教えてもらいました。仮設の先輩方に会うと、原点に戻れるんです」
●“皆で顔を合わせる機会が大切!”と住民に呼び掛け、「ふれあい喫茶」を立ち上げた。「地域の人のために尽くすことも、仮設で教えてもらったこと」と。
     ◇
●「病気になっても、“病人”になったらあかん!」との先輩の言葉を思い返し、ひたぶるに御本尊に向かった。
 祈るなかで、仮設の日々が頭に浮かぶ。“あの時も、みんなでほんまに題目をあげた。絶対に、今度も、この病魔に打ち勝ってみせる!”
 当時、支部婦人部長。学会活動にも走り抜いた。
 抗がん剤の投与は、8回続く予定だった。3回目の投与の直前、検査を終えた医師が語った。
 「河原さん、もう抗がん剤はおしまいや。がん細胞が消えてる」
     ◇
●河原さんは、今年の「コスモスの会」で初めて、闘病体験を告白した。
 「毎年、皆さんと出会い、希望や勇気をいただいていました。いつも胸がいっぱいになって……」
 涙を浮かべる河原さんに、古賀さんが語り掛けた。
 「私も、去年、乳がんしたんよ。19年、いろいろあった。子どもの不登校にも悩んだ。私も“仮設の思い出”に支えられたんよ」
     ◇
●当時、「東加古川団地」地区には、皆で決めたテーマがあった。
 〈池田先生、元気にやってまーす!!〉
 仮設住宅で、いつも名誉会長の指導を読み、皆で決意した。“何があっても、へこたれず、元気に広布へ生き抜いていこう!”と。
 今年も「コスモスの会」で、記念のカメラに納まった。皆で声を合わせて叫ぶ!
 「先生、元気にやってまーす!!」
   (聖教新聞 2014-01-24、以下も)


【新・生き生き川柳】
●諦めず 背中押した 妻がいる
●広布とは 人と逢うこと 話すこと


【きょうの発心 今こそ報恩の誓いを果たす時】
御文
 但偏に思い切るべし、今年の世間を鏡とせよ若干の人の死ぬるに今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり(弥三郎殿御返事、1451ページ・編1022ページ)
●他宗との法論に臨む門下に、“このために今まで生きてきたのだ”との覚悟の信心を促された一節です。
●“良き思い出をもつ人は天女である”と池田先生は私たちに語られましたが、修学旅行先や“かるた会”などで師匠と築いた思い出の数々は黄金に輝く原点です。


【生活ワイド PAD(抹消動脈疾患)とは?】
心筋梗塞狭心症脳梗塞などの“サイン”》
脳梗塞心筋梗塞狭心症など、同じく動脈硬化を原因とする病気を合併することが多いため、注意が必要です。
●早く気付くためのヒントとして、次のポイントを挙げられます。
 (1)足の左右差
 左右の足を比べて、
  ・太さ
  ・爪の伸びる速さ
  ・傷の治りの速さ
  ・温かさ
 などに差がある時は、PADの影響でどちらかの足の血流が悪くなっている可能性があります。

 (2)間欠性跛行(かんけつせいはこう)
 歩行の際、動作を続けられないほどの痛みを感じるものの、しばらく休息を取るとまた歩くことができる状態を「間欠性跛行」といいます。PAD症状の特徴ですが、腰部脊柱管狭窄症など他の病気でも見られます。
 糖尿病や高血圧など、動脈硬化症になりやすい人に間欠性跛行が見られた時は、PADを疑った方がよいかもしれません。
薬物療法
 動脈硬化を予防する薬である抗血小板薬などを使います。最も基本的な治療法で、軽症から重症に至るまで重症度と目的に応じて活用します。
理学療法
 医師の監督のもと、速歩きや軽いジョギングなどの筋肉運動をすることにより、側副決行路(血流を迂回させる別の道)を発達させ、足への血流を増加させます。
●手術療法
 詰まった場所を迂回する別の道(バイパス)を作る外科的手術や、狭くなっている血管を、バルーン(風船)を使って広げるカテーテル治療などの血管内治療が行われます。
 バルーンで十分な効果が得られない場合は、同時にステントという金属の筒を血管に入れることがあります。