藤沼貴のロシア文学研究 他

2014年2月14日(金)更新:5
【SGIメキシコ訪問団 グアダラハラ大学ナバロ副総長を表敬】
●1791年の創立以来、メキシコの発展を支えるグアダラハラ大学。一貫教育の学府に20万人以上が学ぶ
 【グアダラハラ10日】創価学会平和委員会の寺崎議長を中心とするSGIメキシコ訪問団は10日午前(現地時間)、グアダラハラ大学のミゲル・ナバロ副総長ら大学関係者を表敬訪問。約1時間にわたり、語らいを弾ませた。
 ナバロ副総長は、同大学の出身。約40年間にわたって、研究者として同大学の発展に貢献してきた。
 さまざまな学内の職責を経て、昨年、総長に就任したトナティウ・ブラボ・パディージャ氏と力を合わせて、大学の運営に携わっている。
 ナバロ副総長は、「2004年、わが大学は、池田大作SGI会長に名誉博士号を授与することができました。会長は私たちにとって特別な存在だけに、大変に光栄なことです」「価値創造を重視する創価教育から、これまで多くを学び続けてきました。これからも交流の歴史を長く続けていきたい」と述べた。
 寺崎議長は、SGI会長の真心の伝言を紹介し、新しい取り組みを行う大学の姿勢を称賛。「SGI会長は、『世界市民教育』を提唱しています。人権であれ、環境の持続可能性であれ、青年が国家の壁を越えて、それらの課題を共有していく教育が要請されています」と強調した。
 これには、グアダラハラ大学のエスピノサ教育システム統括局長とナディア国際交流部長、メキシコSGIのリオス理事長らが同席した。

   (聖教新聞 2014-02-14、以下同)


【和歌山「平和の文化と子ども展」がスタート】
●来賓は「私たち大人が子どもたちのために何ができるのかを考え直す機会となり、一人一人の心の中に平和の砦(とりで)が築かれると確信しました」と
 女性平和委員会主催の「平和の文化と子ども展」が13日、和歌山県岩出市のホテルいとうでスタートした。
 母と子の笑顔輝く未来のために「平和の文化」の構築を訴える同展。オープニングセレモニーでは、わかやま子育てサポートネットワーク那賀支部の西山エイ子会長が「創価学会の平和への貢献活動に大変感動しました。池田名誉会長の子どもへの慈愛あふれる振る舞いに見習いたい」と述べた。16日(日)まで開催。入場無料。


【子育て・教育応援誌 「灯台」3月号が好評】
●池田名誉会長の指針を紹介する「家庭教育へのアドバイス」。今回のテーマは「ともに学び続ける」。連載「励ましの人間教育――池田名誉会長と教育本部」の第3回は、6万5000事例を超えた「教育実践記録」について。教育本部の代表が、本年で30周年となる教育実践記録運動の意義を伝える。
 特集は「育児ストレス解消法」。


寸鉄
●どんな時も人々に励ましを送る学会の女性に感動―博士(アメリカ)。生命蘇生の太陽
●きょう「岡山の日」。地域に幸福の春呼ぶ大拡大を今こそ!師弟の誓い赤々
●「希望は永遠の喜びだ」作家(イギリス)。広布の理想に生き抜く。そこに最高の充実
●ボランティアに関心ありが6割と。利他の心で社会に尽くす創価運動は鑑
●小さな歩幅で踏みしめて―雪道での歩き方。油断は禁物。焦らずゆっくり


【文化 藤沼貴のロシア文学研究 阿部昇吉】
〈現地に長期滞在し辞書刊行〉
●藤沼先生といえば、辞書を抜きには語れない。「良い研究には良い辞書が必要である」という持論を堅持され、ついには一人で和露辞典を刊行するという、未曾有の偉業を成し遂げられた。
 先生は机上の空論を弄(もてあそ)ぶような方ではなかったので、あくまでも現地に赴き、実際の言葉に触れ、辞書を編まれていった。その徹底ぶりは凄まじいほどで、モスクワに長期滞在できるようにと、専用のアパートまで借りられて、経験した者でなければ分からない、過酷で長いロシアの冬を何度も越えられた。冬は必ず春となると信じて。

《晩年には教育へシフト 情熱を胸に多くの学生を育成》
〈60年の実績から30編の論文〉
●遺稿論集の話を耳にした時、私は即座に参加を申し出た。そしてそれまで培った編集の知識を総動員し、完成したのが昨年12月。60年の研究実績から、遺稿論集に収める30編の論文は、やはり先生の教え子でモスクワ大学講師の佐藤雄亮氏の尽力ですぐに決まった。
 また、手書き原稿や古い書籍からのコピーをテキスト化する作業は、創大出身の先生の教え子達が無償で行ってくれた。それに、発刊元の春風社の社長自らが陣頭指揮をとって、編集の任についてくれたのもありがたかった。

〈創大から一流の人材を生み出す〉
●藤沼先生が早稲田を退職された後、創大に来られたのは、創立者と無縁ではない。
 「池田先生は、本当にトルストイを深く理解する、数少ない日本人だ」と、ある時しみじみと語っておられたと夫人が仰っていた。創価大学から、一流の人材を生み出すために、先生は馳せ参じたのだ。
 創立者の学生を思う心と、トルストイの教育に賭けた情熱を胸に、亡くなるその日まで多くの学生を育ててくださった。大変名誉なことに、私もその中の一人である。
 (ロシア文化研究家・翻訳家)