言上 6


十悪とは身に三・口に四・意に三なり身に三とは殺・盗・婬・口に四とは盲語・綺語・悪口・両舌・意に三とは貧・じん・癡是を十悪と云うなり(P477)


仏法を習う身には必ず四恩を報ずべきに候か、四恩とは心地観経に云く一には一切衆生の恩、一切衆生なくば衆生無辺誓願度の願を発(おこ)し難し、又悪人無くして菩薩に留難をなさずばいかでか功徳をば増長せしめ候べき(P937)


先ずは自らの、同志や縁する方々を見下し、馬鹿にし、怨嫉する「軽賤憎嫉(きょうせんぞうしつ)」の濁り切った命を顧みよ。自らを反省することもできない人に成長はない。
初心に戻れ。謙虚になれ。感謝の心を取り出(いだ)せ。