「この町が好き 学会が大好き」

実は、セカンドオピニオン(主治医以外の医師に意見を聞くこと)に従った都合で、診断から1ヶ月間、手術が延びた。
“その間に病状が進行したら”とは考えなかった。“体中の細胞に眠る、わが薬王菩薩よ、しっかり働いてください”。むしろ、祈りを全身に染みこませる時間ができたと喜ぶ思いだった。
(中略)

すべてが新鮮だった。すべてに感謝だった。病魔と闘うことで、佐藤さんの目に映る“風景”は、大きく変わった。いわく。「店に立てることが、いいえ、生きていること自体が、もう、うれしくて……。ホント、押上は人情に厚い人たちばかりだし、学会の同志だって仲の良さは日本一(笑い)。そんなふうに、つくづく思うんですね」
心に映る“風景”が変化したのは、何より、佐藤さんの心が変革したから。強くなったから。


(聖教新聞 2010-03-18 五面)