■偽善者は、あらゆる手段を使って、自分を高く立派に見せようとする。

■『今阿仏上人の一身は地水火風空の五大なり、此の五大は題目の五字なり、然れば阿仏房さながら宝塔・宝塔さながら阿仏房・此れより外の才覚無益なり』(P.1304)
「此れより外の才覚無益なり」──これだけ知っていればいいのだ。他の理屈や知識は「無益」なのだと。たしかに「御本尊を拝している自分が多宝の塔なのだ」とわかれば、あとは何もいらないのです。
こうして法華経を学ぶことも、その「眼目」を確認し、確信を深めるためであり、また多くの人に語るためであって、それを外れた知識は、成仏のためには「無益」となってしまう。

(「法華経智慧」第三巻)