御金言

■向上を歌つて以てきょう慢に住し未だ妄心を治せずして見性に奢(おご)り機と法と相乖(そむ)く此の責尤も親(ちか)し旁(かた)がた化儀を妨ぐ其の失(とが)転(うたた)多し(153頁)
■日蓮御房は師匠にておはせども余にこはし我等はやはらかに法華経を弘むべしと云んは螢火が日月をわらひ蟻塚が華山を下し井江(せいこう)が河海(かかい)をあなづり烏鵲(かささぎ)が鸞鳳(らんほう)をわらふなるべしわらふなるべし。(961頁)
■朦霧(もうむ)の迷(まよい)彼の盛焔(じょうえん)の底に沈む豈愁(うれ)えざらんや豈苦まざらんや、汝早く信仰の寸心を改めて速(すみやか)に実乗の一善に帰せよ(32頁)

5月10日更新