かまへて・かまへて御用心候べし(p.1133)

●御書では、この「悪知識」の本質について『悪知識というのは、甘い言葉で語り、いつわり、媚び、言葉たくみに愚かな人の心を取って、善心(信心)を破る』(p.7)と喝破されている。
したがって、戸田先生は『この「悪知識」の中には、悪人は言うまでもなく、悪書も含まれる』と鋭く言われていた。そうした「悪書」を読んだりしていると、それらにつられて悪の方向へ、地獄の方向へ引っ張られてしまう。
御聖訓には“どんな善人であっても、悪知識に親しみ近づけば、悪に染められてしまう”ことが何度も強調されている。たとえば『どんなに自分は正直に身を律して、世間においても仏法においても賢人の名を得ようと思っていても、悪人に親しみ近づけば、自然と十度のうち、二度、三度と悪人の教えに従うようになり、そうやって最後は悪人になってしまう』(p.1341)とある。
だからこそ「悪知識を捨てよ!善友に近づけ!」と仰せなのである。 (御指導、1998-01-18)

9月16日更新:4