新時代を開くのは我ら!

【若き人材の希望城 ポルトガルSGIが総会】
〈尊き使命を胸に〉
新・女子部長のタニア・ペレイラさんは、舞台女優として活躍する。
物心ついた時から、急に落ち込んだり、悲観的になることがあった。何か目標を達成すれば、そうしたつらさは消えるのでは、と考えた。しかし、どれだけ目標を達成しても心が満たされることはなかった。
自分を卑下し、自分は決して幸せになれないと考えていた。
「仏法の話を聞いた時、『南無妙法蓮華経』の響きに驚きました。生命の奥底で歓喜が湧き上がり、初めて未来への希望を感じたんです」
仏法と出合い、自らの価値を小さな視野で捉えていたことに気付いた。なにより、広宣流布への使命を自覚した時、その大きさに喜びを感じた。純真に信心に励むペレイラさんに朗報が舞い込んだのは2009年。女優としての表現力などが評価され、ポルトガル芸術文化の発信拠点であるベレン文化センターの、芸術教育プロジェクトの一員として抜擢されたのだ。
昼は芸術教育プロジェクト、夜は舞台女優。多忙を極めるなかで学会活動に取り組むが、師匠の心を感じる時、どんな困難も喜びへと昇華していける。

〈不可能はない!〉
男子学生部長に就いたジョアオン・フリアスさんもまた、正しき信仰に生き抜く喜びを深く感じている。
「仏法に巡り合うまでの自分は生きる意味を見いだせず、無気力な生活を送っていました」
そんななか、大学の講師に誘われて参加したのが青年部の会合だった。初めて経験する温かな世界に、戸惑いすら覚えた。
「この時から僕の人生が変わったんです。会場にいたメンバーが経本をくれました。当時は何もすることがなかったから、それを1日に10回以上読みました(笑い)」
毎日、SGIメンバーの家に通い、題目を唱えるなかで、自分が変わっていくのがわかった。そして、大学の研究員として再び向学の意欲を燃やしていった。
しかし、経済不況の影響から研究員の特待契約として支払われている給料が5ヶ月途絶えた。契約の関係上、兼職もできないため、たちまち困窮した。
苦難を祈りで打開しようと、御本尊に向かうなかで心に変化が生じた。
「自分のため」の祈りから、同じ悩みをもつ人のためにも断じて勝利の実証を示そう──と。
自身の人間革命に挑戦し、真剣に祈るなか、経済の苦境を克服。国内における。パイオニアとなる「プラスチック微粒子の海洋汚染」をテーマに研究を進め、国内はもとより国際会議にも参加するまでになった。
仏法に不可能はない!──胸に刻む師の言葉は今、自身の確信となった。
「世界広布を実現してくださった師匠のおかげで、私は仏法に出合うことができました。生涯、師匠と同じ信念を貫き、師弟の道を歩んでいきます!」 (聖教新聞 2011-10-23)

【3度のがんを勝ち越えた!】
●がんの告知よりも、声帯を摘出することに大きな衝撃を受けた。声を発することができなくなる自身を想像する。動揺を抑えきれなかった。
看護師の美恵子さんの言葉が、この時も藤中さんを強く支えた。
「声が出たって、愚痴ばかりの人生を送る人がいる。声を失っても私たちには信心がある。あなたには写真があるじゃないの」
●“声を失っても、使命は絶対に失うまい!”(同)

10月23日更新:1