「師子身中の虫」がインドでの仏教の衰退理由

・斧節『13世紀頃、仏教はインドから消滅した』
http://d.hatena.ne.jp/sokaodo/20111102/
>>教法流布の先後という視点からインド仏教滅亡をどう説明するのか?(小野)
釈尊が成道し、仏教が勃興したインド。その源流の天地で、なぜ、仏教は衰退してしまったのか。
インド文化関係評議会の会長であられるカラン・シン博士は、私との対談で、その理由を指摘された。
武力侵略など外的な因子もあった。だが、シン博士がまず挙げたのは“僧尼の精神的・倫理的修養の頽廃(たいはい)”“部派間の絶えない争い”という二点であった。つまり「師子身中の虫」によって滅びた──ここに、重大な歴史の教訓がある。 (「随筆 我らの勝利の大道 42」聖教新聞 2011-02-19)
●教法流布の先後とは未だ仏法渡らざる国には未だ仏法を聴かざる者あり既に仏法渡れる国には仏法を信ずる者あり必ず先に弘まれる法を知つて後の法を弘むべし先に小乗・権大乗弘らば後に必ず実大乗を弘むべし先に実大乗弘らば後に小乗・権大乗を弘むべからず、瓦礫(がりゃく)を捨てて金珠(こんじゅ)を取るべし金珠を捨てて瓦礫を取ること勿れ。(御書439ページ)
建仁(けんにん)より已来今に五十余年の間・大日・仏陀禅宗を弘め、法然・隆寛(りゅうかん)・浄土宗を興し実大乗を破して権宗に付き一切経を捨てて教外を立つ、譬えば珠を捨てて石を取り地を離れて空に登るが如し此は教法流布の先後を知らざる者なり。(同441ページ)

11月2日更新:1