名誉会長が漢詩を贈る

2011年11月13日(日)更新:2
【上海魯迅記念館 王館長が関西学園へ 「魯迅と池田先生」と題し記念講演】
中国・上海魯迅記念館の王錫栄(おうしゃくえい)館長が12日、関西創価学園(大阪・交野市)を訪問。
11・18「英知の日」を記念し、「魯迅と池田先生──東アジアの二人の偉大な思想家の共通点」と題して講演を行った。
本年は、文豪・魯迅の生誕130周年。
若き日から魯迅の著作を愛読した創立者の池田名誉会長は、2005年3月、第2回特別文化講座「革命作家・魯迅先生を語る」を発表するなど、折々に文豪の作品の魅力や不屈の革命精神、教育者としての卓越した思想などを語ってきた。
また、自らが日記に綴った魯迅の言葉を青年たちに贈り、文豪の如く努力奮闘して、栄光の道を切り拓(ひら)くよう望んでいる。
関西創価学園での記念講演会では、これらの思いが込められた名誉会長の漢詩が王館長に贈られた。
講演会で王館長は、魯迅と名誉会長の6点に及ぶ共通点に言及。
1:民衆を愛し、民衆を覚醒させた 2:権力悪と戦い、正義を叫び抜いた 3:人間の魂の奥底を見つめる深い洞察力を発揮 4:数多くの文芸作品を著した 5:世界的な視野に立ち、時代をリードする見識を示した 6:青年のため、平和のために献身的な行動を貫く──などを挙げた。
そして、2人の偉大な精神と行動の足跡をさらに世界に宣揚していきたいと述べた。

《名誉会長が漢詩を贈る》
城頭変幻大王旗
錫杖不従魔性卑
我為学生談魯迅
栄光之路拓荒茨

〈大意〉 時代とともに、権勢の旗印は絶えず変遷する。しかし、真の哲学を持ち、信念に生きる人は、
いかなる権力の魔性にも断じて屈服しない。私は、学生たち、青年たちに
魯迅先生のことを語ってきた。それは、魯迅先生が指し示されている通りに、
若き友が茨の道を歩み抜き、
正しき栄光の大道を
切り拓(ひら)いていくことを願うからである。
※文中に、館長の名前「王錫栄」と魯迅の言葉が織り込まれている (第一句は魯迅の詩の引用)。 (聖教新聞 2011-11-13)