勇気をもって立ち向かい絶対に負けてはいけない

2011年11月16日(水)更新:5
【11・18 創立記念日特集 第2回 民衆の絆を強く 東日本大震災の中で 韮沢東北長に聞く】
[──そうした中で、大きな転機を迎えた時はありましたか?]
極限の緊張状態が続いていた3月25日。
夜の7時35分、私の携帯電話が鳴りました。
その電話は、池田先生からだったのです。
「韮沢(にらさわ)君、元気か」
私が飛び上がらんばかりに「はい!」と返事をしたため、フロアの皆が、一斉に私を見ました。
疲れ切っていたはずなのに、皆が固唾をのんでいました。
先生は力強い声で言われました。
「しっかり題目をあげて、東北に大勝利の歴史を残しなさい」
私は、もう一度、決意を込めて「はい!頑張ります」と答え、皆に内容を伝えました。一人一人の表情に生気が蘇り、勇気が湧いてくるのが分かりました。
私たちは、先生の言葉によって、「何としても乗り越えてみせる!」と前を向くことができたのです。

[──4月に入ると、大規模な余震が相次ぎました。]
4月12日、先生は、「勇気をもって立ち向かい、絶対に負けてはいけない」と伝言してくださいました。
先生の魂こもる励ましが希望の源となり、私たちの生命を奮い立たせてくれたのです。
小説『新・人間革命 「福光」』の章で、先生はうたわれました。
「踏まれても、踏まれても、われらは負けない。
どんなに、どんなに、激しい試練に打ちのめされても、頭(こうべ)を上げて、われらは進む。
前へ、前へ、たたただ前へ!」
私たちには不撓不屈の「みちのく魂」があります。心を合わせ、「負げでたまっか!」を合言葉に、断じて復興を成し遂げます。 (聖教新聞 2011-11-16)