“何かおかしいな”と思うことがあれば躊躇せずに声をあげてください

2011年12月14日(水)更新:4
【新・人間革命 共戦 二十七】
 山本伸一は、壮年部と婦人部の団結について語っていった。
 「学会の活動を、最も推進してくださっているのは婦人部です。機関紙の配達員さんを見ても、圧倒的に婦人が多い。
 したがって壮年は、婦人を尊敬し、ねぎらい、その意見を尊重することが大事です。
 壮年幹部が、なんの相談もなく、一方的に物事を決めて、結果だけを伝えるようなことは、厳に慎むべきです。それでは、共戦になりません。だいたい、壮年と婦人がギクシャクしている組織というのは、対話がなく、連携がないことが多いんです。
 もちろん、協議をしても、意見の一致をみない場合もあるでしょう。しかし、活動を進めるには、どれかに決定しなければならないことが多い。その時には、多少、不本意でも、皆で話し合って決まったことを、快く受け入れ、心を合わせて頑張ることです。
 いちばんよくないのは、いざ実行する段階になって、『私は、もともと反対であった』などと言いだすことです。それは、組織の団結を、内側から破壊する行為です。
 また、壮年幹部が婦人を下に見て、威張ったり、叱りつけるようなことがあっては、絶対にならない。そんな幹部がいたら、言ってきてください。私が戦います。
 さらに、ご婦人の目から見て、細かいことでも、“何か、おかしいな”と思うことがあれば、躊躇せずに、声をあげてください。それが、学会という清浄な世界を蝕む、悪の芽を断つことになる。婦人の清らかな生命のセンサーが、学会を守るんです」
 創価学会広宣流布運動は、これまで時代建設とは最もかけ離れた存在と思われていた女性が、前面に躍り出て推進してきた、未聞の民衆運動である。それは、まさに、「草莽崛起(そうもうくっき)」(民衆の決起)の、新しい歴史の幕開けといってよい。
 そのために、伸一は、女性が、張り合いと生き甲斐をもち、楽しく快活に活動が進められるように、心を砕き続けてきたのである。 (聖教新聞 2011-12-14)