万代の友好を若き力で 名誉会長が漢詩を贈る

2011年12月15日(木)更新:2
 薫 育 全 人 満 桃 李
 隔 海 千 秋 是 一 家
 青 年 連 弾 友 好 曲
 和 平 世 界 似 蓮 華
〈大意〉
全青連の皆様方は多くの青年の知性と人格を薫陶され
 優れた人材が天下に満ち、至る所で活躍されている。
一衣帯水(いちいたいすい)の中国と日本の両国は
 永遠に家族のごとき絆で結ばれている。
青年たちが肩を並べて共に友情の楽曲を奏でるならば
 平和の世界は必ず実現する。
それは、あたかも清らかな蓮華のごとく
 いやまして芳しい香を漂わせゆくに違いない。
※「全青連」と李家華団長の名前が織り込まれている。

 学会青年部が招聘し、中国最大の青年団体「中華全国青年連合会(全青連)」が派遣した「中国青年代表団」(李家華団長、趙亜樵秘書長)が14日、東京・信濃町の学会本部を訪問した。
 原田会長らが青年部の代表とともに聖教新聞本社で熱烈歓迎。席上、池田大作名誉会長が詠んだ友誼の漢詩が李団長に贈られた。
 「“水を飲む時は、井戸を掘った人を忘れてはならない”という言葉があります。
 現在の中日両国の青年の友好があるのは、池田先生と周恩来総理をはじめ、友誼のために努力されてきた方々のおかげです」
 「このたびの訪問も、創価学会と全青連の友好の歴史があるからこそ実現しました」
 李団長が力を込めて語ると、代表団の全員がゆっくりと立ち上がり、日本語で「ありがとうございました」と。李団長は、学会の代表と肩を抱き合い、一人一人と握手をする。
 学会青年部も立ち上がり、全員で「謝謝!」と力強く。会場は、家族の団らんのような温かさに包まれた。
 ――明年は、名誉会長の日中国交正常化提言(1968年)が突破口となり、両国の国交が正常化してから40周年の佳節を迎える。
 72年の国交正常化から2年後の74年12月、名誉会長は中国の周恩来総理と会見。周総理の願いを受け継ぎ、日中の平和友好の実現を誓った。
 10年後の84年、名誉会長は第6次訪中の際に、全青連と学会青年部の交流を提案。翌85年、名誉会長が胡錦濤国家主席(当時、全青連主席)を本社に迎え、双方の交流議定書が交わされた。
 以来26星霜、双方は毎年のように訪問団を結成し、両国の友誼の絆を強めてきた。また全青連から留学生が創価大学に派遣されてきた。
 今回の全青連派遣の中国青年代表団は、企業の執行役員や音楽家など、中国各地で活躍する青年リーダーで構成。
 李団長は、中国青年政治学院の副院長を務める。同学院は2007年、名誉会長に第1号となる「名誉教授」称号を贈っている。
 そして趙秘書長は、全青連国際部の副部長であり、創大に留学した経験を持つ。
 会見の席上、原田会長は、友好の歴史を振り返りつつ、「青年の友好の曲で、平和の世界を築いていけるよう、共に手を携えていきたい。力を合わせて、万代の友好の種を植えていきましょう」と強調。代表団一行を心から歓迎した。
 李団長は、「中日両国は一衣帯水の隣国です。お互いが家族として関わり合い、共に発展したい」と力説した。
 さらに「池田先生のように文化・教育を通して平和を推進し、蓮のように美しい世界を築いていきたい」「未来を担う青年として、両国の美しい未来のために、さらに努力していきたい」と述べた。
 会見が終わり、一行は1階ロビーへ。会場を後にする間際、李団長は語った。
 「今回の交流、とくに池田先生の言葉は、代表団一人一人の心に、いつまでも刻まれることでしょう」 (聖教新聞 2011-12-15)