私たちも、この1年、創価の前進を支えた方々に真心の御礼を捧げたい

2011年12月16日(金)更新:4
【名字の言】
 札幌市西区に、35年にわたり個人会館を提供する夫妻がいる。ご主人は95歳。弘教は夫妻で170世帯以上。「一番楽しいのは折伏」と、先日も夫人と静岡まで足を運び、友を入会に導いた
 この個人会館を、かつて池田名誉会長が訪れた。和やかな歓談の中、後ろの方に伏し目がちの青年がいた。名誉会長は歩み寄り、「いつも大変お世話になっております」と深々と頭を下げた
 夫妻の長男だった。この日を境に、学会への態度は一変した。「家族の心情の機微に至るまで、先生は心を砕いてくださった」と夫妻は述懐する
 未入会の家族のほか、受験生や乳幼児のいる家庭もある。会場提供者が、どれほど寛大な心で尽力されているか。名誉会長は語る。「会場を提供してくださるご家族が、『皆が来てくれてよかった』と喜んでいただけるように、心を砕いていくことだ。これが学会の伝統である」
 広布の伸展は陰で支える人々の労苦あってこそ。日蓮大聖人は青年・南条時光の日頃の献身に対し、“それをいつもの事と思ってはならない”と自らを戒められ、「尊しとも申す計りなし」と讃えておられる(御書1512ページ)。私たちもまた、この1年、創価の前進を支えた方々に真心の御礼を捧げたい。 (聖教新聞 2011-12-16)