「勇気」で人生を開く

2011年12月17日(土)更新:2
【翔(はばた)く新会員】
〈短大卒業後、寝具を扱う会社に勤務。仕事が終わると、毎日のように遊び仲間と繁華街へ。ケンカも日常茶飯事だった。荒れた青春の日々〉
 “人生、実力と金でどうにでもなる”。あのころは、そんな自信がありました。妻〈由紀さん(39)=白ゆり長〉と交際し、結婚を考え始めてから、生活は少しずつ落ち着いていったんですが、その考えは変わりませんでしたね。
〈30歳の時、結婚。直後に勤め先が倒産し、その後も職を転々とする〉
 結婚後、娘も生まれて、当然、“家族を守らないといけない”という責任を感じていました。でも仕事はうまくいかず、生活は苦しくなる一方。人生、どうにでもなる、という甘い考えは、もろくも崩れました。
〈2002年(平成14年)、由紀さんが先に入会〉
 妻から、一緒に信心しようと言われても、そのたびに大ゲンカ。自力でどうにかやってやるっていう意地がありましたから。反対に、信心に反発する気持ちがどんどん大きくなって。
〈“どうにかして信心を否定してやろう”。そんな考えから、仏教に関する本を読みあさるように。法華経日蓮大聖人の仏法についても“研究”した。真剣に学んで見えてきたのは、“おすがり信仰”ではなく、自らの力を十二分に発揮して幸福をつかむという、この信心の魅力〉
 宗教なんてどれも他力本願だろう、という考えがくつがえされました。“この信心で、苦境を打開したい”。そう思い始めたんですが、強く反対した手前、自分から言い出せず、1年ぐらい妻に隠れて御本尊に向かっていました(笑い)。
〈昨年5月、入会。09年から勤め始めた内装関係の会社は、不況下にあっても仕事が途切れず、生活は安定していった〉
 信心を始め、池田先生の指導を学んで、大切なことに気付きました。人生を切り開くのは、「勇気」なんだと。苦難に立ち向かう勇気。自分の弱さに負けない勇気。題目をあげ、学会活動に挑戦する中で、そういう勇気を奮い起こせるようになったんです。経済力や見えばかりを求めていた昔の自分とは、百八十度変わりました。
〈今年から創価班大学校に入校。8月、元同僚の男性に弘教を推進。信心への確信を深める日々だ〉 (聖教新聞 2011-12-13)