SGIは一人への励ましで発展

2011年12月18日(日)更新:2
【社説】
 12月20日は国連が定めた「人間の連帯国際デー」。2005年、国連総会の決議で制定されたものだ。2000年の「国連ミレニアム宣言」などをもとにまとめられた、国際社会が達成すべき貧困削減などの「ミレニアム開発目標」の達成へ、人々の連帯を促し、認識を高めるための日である。
 日本では本年、未曽有の大震災を経験し、家族や地域との絆の大切さを多くの人が実感した。
 地球規模の問題を解決するためにも、身近な生活をより良くしていくためにも、強く求められているのは、人と人の「絆」「連帯」なのである。

〈草の根連帯に称賛の声〉
 その模範をSGI(創価学会インタナショナル)の姿に見いだす識者は多い。紛争の悲劇が繰り返されてきた北アイルランドの名門、クイーンズ大学のピーター・グレッグソン学長は、SGIの拡大の因をこう見る。
 「SGIは、一人一人の可能性を引き出し、価値を創造するという普遍的な理念のもと、平和、文化、教育にわたる草の根の運動を通して、民衆が主役となり発展してきました」
 民衆が主役となる草の根の連帯。これを全世界に広げてきたSGIの軌跡に、世界の良識は称賛を惜しまない。
 36年前の1月26日。グアムでSGIが発足した際、採択された「平和宣言」には、次のような一節がある。
 「平和創出のために、政治や経済の絆より強いものは、生命の尊厳に目覚めた民衆と民衆の心と心の連帯である。したがって、われわれは、平和を愛するあらゆる国のあらゆる人びとと、強き連帯の絆を結んでいく」

〈対話こそ世界平和の礎〉
 他者の生命に内在する仏性を見つめ、その可能性を信じ抜き、尊敬の念をもって友情を育むなかで、心の連帯は築かれる。その範を示してきたのは、池田SGI会長にほかならない。
 宗教、文化、国籍、あらゆる差異を超えた国内外の識者との友情。世界の同志へ激励を重ね、192カ国・地域に広がったSGIの大発展。その源は、目の前の一人を徹して大切にする、SGI会長の「励ましの振る舞い」である。
 相手への敬意に満ちた対話は、地域の繁栄だけでなく、世界平和の礎ともなる。地道にして偉大な民衆運動を進める誇りを胸に、友と心の交流を結んでいきたい。 (聖教新聞 2011-12-17)