平和の建設者の精神をわが市全体に広げたい―市町

2012年2月12日(日)更新:1
寸鉄
●戸田先生の生誕112周年。真の弟子が師匠を世界に宣揚。青年よ師恩の道を (聖教新聞 2012-02-11)

【イタリア モンテシルヴァーノ市 市議会が満場一致で「戸田城聖通り」を決定】
 きょう2月11日は、戸田城聖第2代会長の「生誕112周年」。イタリア中部の風光明媚な都市、モンテシルヴァーノ市に「戸田城聖通り」が誕生する。核兵器を絶対悪と断じた「原水爆禁止宣言」を発表するなど、戸田第2代会長の不滅の平和行動を讃えたもの。開通式は今月、晴れやかに挙行される予定である。
 イタリアの中部、首都ローマの北東に位置する、アブルッツォ州ペスカーラ県のモンテシルヴァーノ市。
 美しい砂浜が広がるアドリア海に面し、自然と文化が輝く観光都市で、イタリア中から多くの人が訪れる。
 内陸から海岸へ車を走らせると、「ダンテ・アリギエリ通り」「ペトラルカ通り」をはじめ、偉人の名を冠した通りが、あちこちにある。
 歴史と伝統を重んじる同市は、公共の施設や通りなどに偉人の名を付けて、その精神的遺産を宣揚してきた。
 このたび、交通量の多い県道から住宅地へと通ずる道が「戸田城聖通り」と命名されることになり、1月25日の市議会で満場一致で採択された。
 市議会の議事録にはこう綴られている。
 ――戸田第2代会長は「現代史、また人間主義の文化において、最も重要かつ活動的である人物の一人」であり、「SGI(創価学会インタナショナル)の基盤となった『人間革命』という個人の変革の方途を発展させた創始者」である。
 よって「『地球民族主義』を主張し、地球全体から核兵器を廃絶するため、歴史的な宣言(原水爆禁止宣言)を行った『戸田城聖』の名を冠する」。
 今回の命名のきっかけは、イタリアで昨年3月から4月にかけて開かれた「核兵器廃絶への挑戦と人間精神の変革」展。〈主催=イタリアSGI、後援=同国大統領府〉
 なかでも、戸田第2代会長が55年前に発表した「原水爆禁止宣言」(1957年=昭和32年)が、モンテシルヴァーノ市議会で大きな共感を広げた。そして、「核兵器廃絶」を積極的に推進する機運が高まったのである。
 パスクワーレ・コルドーマ市長は語る。
 「戸田城聖氏は偉大なる教育者であり、それにも増して、平和の建設者であります」
 「『戸田城聖通り』の場所は、アドリア海岸高速道路と、わが都市を結ぶ重要な通りです。核兵器廃絶に賛同することはもちろんですが、何よりも平和社会の価値を築くために『戸田城聖通り』を建設し、市全体に影響を広げたいのです」
 戸田第2代会長の平和精神は、不二の弟子である池田SGI会長によって五大州に広がり、崩れざる「平和の大潮流」となった。SGIは今、192カ国・地域の「平和の大連帯」と輝く。
 今回の命名決定は、創価の師弟の偉業を讃える証左といえよう。
 これで、イタリアには創価の師弟の名を冠した「通り」や「公園」は六つとなる。 (同)