暴力・破壊でなく平和の文化こそ人間が人間らしく生きられる世界に

2012年2月23日(木)更新:3
【トラテロルコ条約 調印45周年記念セミナー SGI会長のメッセージ】
●仏教は、本来、あらゆる関係性の中で自分自身が存在しているという、いわゆる「縁起の思想」を中核的な概念としております。
 それを現代に展開する形で、私どもは「他人だけの不幸もなければ、自分だけの幸福もあり得ない」 「他人の不幸の上に自らの幸福を築くことはできない、また築くべきではない」と、強く訴えてきました。
 一、核兵器はたとえ使用されなくても、多大な民衆の犠牲を前提にした非人道的兵器の最たるものにほかなりません。また、ひとたび核兵器による攻撃の応酬が起これば、全世界に取り返しのつかない被害をもたらし、その影響は、核兵器を使用した国の人々であっても完全に逃れることはできないものです。
 敵対する相手を倒すために使用される核兵器は、同時に共通の未来そのものを消し去るのです。その意味からも、核兵器は「絶対悪」であり、本来、人の世にあってはならないということを、繰り返し申し上げたい。
●人間の精神には不可能と思われることも実現させる“無限の力”が備わっている (聖教新聞 2012-02-20)