池田博士は築いてくれた 平和を創る青年の連帯を―市長

2012年3月28日(水)更新:1
【南米アルゼンチン・ネウケン市から顕彰状 池田大作SGI会長を「卓越した人物」と讃え】
 南米・アルゼンチン共和国ネウケン州の州都ネウケン市から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「卓越した人物」証が贈られた。外国人に授与される同市の最高栄誉である。授与式は17日(現地時間)、同市のデサフィオ文化センターで挙行され、オラシオ・キロガ市長から代理のミナガワ・アルゼンチンSGI理事長に託された。
 「妻が病に倒れてからです。SGIの凄さを実感したのは……」
 ネウケン市のキロガ市長は、ゆっくりと語り始めた。
 それは22年前の1990年。市長が議員になる以前の話である。ある日、夫人が激しい頭痛と吐き気を催し、病院に運ばれた。
 「脳に大きな腫瘍があります。最悪の場合も覚悟してください」――医師の診断に、市長は愕然とした。
 すぐさま幼なじみのホルヘ・ブリオソさんが駆けつけてくれた。ブリオソさんは、SGIのメンバーだった。「一緒に乗り越えよう。地域の同志も全員で祈るから!」
 病院に泊まり込んで看病に当たる市長を支え、励まし続けた。ブリオソさんの夫人も病室に足を運び続けた。
 2年後、市長の夫人は安らかな笑顔で息を引き取った。「とっても幸せな人生だったわ。SGIの皆さんと出会えて良かった。本当にありがとう」との言葉を残して――。
 市長は悲しみを乗り越え、かねてから志していた政治の道へ進んだ。その時、庶民に尽くすリーダーの模範とした人物が「池田大作博士でした」。
 ブリオソさん夫妻をはじめ、一人を徹して大切にするSGIメンバーの活躍の背景に、SGI会長の長年にわたる励ましがあったことを知ったからだ。
 市長は市内で行われるSGIの文化祭や展示会に欠かさず参加した。そのたびにSGI会長の平和行動と哲学を学び、感銘を深めた。さらに音楽隊や鼓笛隊などSGIの人材グループで薫陶を受けた青年たちが社会のあらゆる分野で活躍し、市の発展に貢献している事実に感動を禁じ得なかった。
 「平和といっても人間が変わることから全てが始まる。池田博士ほど青年を励まし、育てている人はいない」
 そして、今回の栄誉が市議会の全会一致で決議されたのである。
 授与式の席上、市長は高らかに宣言した。
 「池田博士のもと、自己の変革に挑戦する青年たちの姿を見て、私は確信しました。平和は必ず実現できる、と。そして、池田博士に心から感謝したい。わが市に、素晴らしい青年の連帯を築いてくれたことを!」 (聖教新聞 2012-03-28)